2024年2月にGoogle社が発表した「Gemini」。Geminiは、Googleの各種ツールと連携した拡張機能が使える点も注目されています。
今回の記事ではGemini拡張機能の解説や、Google各種ツールとの連携方法を前後編にわけて詳しく解説します。
今回の記事は後編ということで、拡張機能を実際に使ってみます。前編をまだ読んでいない方はこちらの記事をぜひご覧ください。
Google Workspaceの活用法
Google Workspaceの拡張機能をONにすることで、GoogleドライブやGmailと連携できます。
たとえば、下記のようなGmailに関する質問をしてみます。
プロンプト「先週1週間で何件のメールを受信した?」
受診したメールの件数と、メールの内容を教えてくれました。そのほかにも、メールの内容を要約してくれたり、未開封のメールを教えてくれたり、さまざまな活用法がありそうです。
また、Googleドライブ内のドキュメントとも連携できます。
たとえば、下記のようなドキュメントに関する質問をしてみましょう。
プロンプト「Googleドライブ内に、いくつのドキュメントがありますか?」
このように、ドライブ内のドキュメント数を教えてくれました。さらにここからドキュメントを指定して要約も可能です。膨大な量のドキュメントを保存している方は、Geminiで目当てのファイルを探して「ドキュメント内の概要をGeminiに教えてもらう」などの活用法がありそうです。
Googleフライトの活用法
次はGoogleフライトを実際に使ってみます。今回は下記のプロンプトを入力してみました。
プロンプト「来週の木曜日に広島から東京まで出張に行きます。昼までに東京に到着したいです」
Geminiからの回答はこちらです。
フライトの時間や料金、航空会社などの情報を回答してくれました。
回答の最後に「これらのフライトの詳細については、Googleフライトでご確認ください」という文言とGoogleフライトのページURLが用意されています。Googleフライトのページに遷移するとそのまま予約できるため、最適な便を素早く確保可能です。飛行機に乗る機会が多い方は、便利に活用できるでしょう。
Googleホテルの活用法
Googleホテルは、宿泊先を検索するときに便利な機能です。試しに下記のプロンプトを入力してみました。
プロンプト「来週の木曜日に東京都品川駅付近で宿泊したいです。」
Geminiからの回答はこちらです。
このように宿泊先の候補、その宿泊先の特徴や値段を教えてくれます。宿泊先名からは直接予約ページに遷移できるため、出張や旅行の機会が多い方は活用できるでしょう。
Googleマップの活用法
Googleマップを日常的に利用している方は多いと思いますが、Geminiと Googleマップを連携できます。試しに下記プロンプトを入力してみました。
プロンプト「広島市でレビュー評価の高いカレー屋さんを教えて」
Geminiからの回答はこちらです。
お店の特徴やレビュー評価とともに、カレー屋さんを教えてくれました。もちろん、GoogleマップもGemini上に表示してくれるため、お店までの経路や場所も確認できます。
筆者はGoogleマップで飲食店を探すことが多々ありますが、お店ごとにメニューやレビューを確認するのが大変だったので、Googleマップの拡張機能はかなり便利だと感じました。
YouTubeの活用法
最後にYouTubeの拡張機能を試してみます。下記のプロンプトを入力してみました。
プロンプト「生成AIについて詳しく知りたいです。おすすめのYouTube動画をいくつか教えてくれませんか?」
Geminiからの回答はこちらです。
生成AIに関連するいくつかの動画をピックアップしてくれました。また、ピックアップしてくれた動画はGemini上で再生可能です。わざわざ新しいタブを開かなくてもよいため、便利だと感じました。
Geminiで調べ物をしていて、動画で理解を深めたいときなど、重宝するでしょう。
まとめ
今回の記事では前後編にわけてGeminiの拡張機能を解説しました。Geminiは発表されて間もない生成AIモデルなので、まだまだ拡張機能は増えていく予定です。
Gemini上でGoogleのサービスが活用できるとなると、ChatGPTから乗り換えるという方も多いのではないでしょうか?
世界的大企業が開発したGeminiの今後に注目です。
AIメディアライター・植田遊馬
Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。
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このように今後の活用が期待される生成AIですが、中でも注目を集めるのが製薬分野です。
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