2024年4月9日、Google が新たな動画生成 AI サービス「Google Vids」を発表しました。昨今、AI関連企業各社が立て続けに公開している動画生成AIですが、Googleも参入してきた形です。
今回の記事では、Googleが公開した「Google Vids」の概要や使い方などを解説します。
Google Vidsとは?
「Google Vids(ビズ)」とは、テキストで指示をするだけで、プレゼン動画などを作成してくれる動画生成AIです。ネットワーク上に保存されている動画や画像、BGMなどを組み合わせて動画を生成するだけでなく、ナレーション音声も生成してくれます。
Googleによると、新製品のPR 動画や新入社員向けの研修動画など、ビジネスシーンでの活用を想定しているそうです。
Google Vidsの使い方は?
YouTubeチャンネル「Google Workspace」が公開している動画を見ると、使い方は非常にシンプル。下記のような流れで簡単にプレゼン動画を作成できます。
※参考元動画:
- 参考資料をアップロードし、どんなプレゼンテーションを作りたいかをテキストで指示
- プレゼンテーションのスタイルを選択
- 「台本を書いてほしい」とテキストで指示
- 「台本に沿った音声を生成してほしい」とテキストで指示
- 性別や人種など、いくつかの候補の中から音声を選択
- デザインなどを選択して完成
通常、動画でのプレゼン資料を作成する際には膨大な時間やコストがかかります。Google Vidsを活用すれば、誰でも簡単に資料を作成できるため、多大なコストを削減できるでしょう。
Google Vidsはどうやって使える?
Google Vidsは、Googleが現在開発している「Google Workspaceラボ」内で、2024年6月から提供を開始する予定です。
ただ、Google WorkspaceラボはAI機能をテストする招待制プログラムのため、一部のユーザーにしか公開されません。一般ユーザーへの公開は未定となっているようです。
まとめ
今回の記事では、Googleが新たに発表した「Google Vids」の概要や使い方などを解説しました。2024年2月にOpenAI社が発表した、動画生成AI「Sora」も世界に大きなインパクトを与えましたが、Googleも動画生成AIの分野に参入してきました。
動画生成AIは競争が激化しており、どんどん性能が進化しています。AIに指示をするだけで、1本の映画が完成してしまう未来もそう遠くないかもしれません。
Google Vidsや動画生成AIの今後に注目です。
AIメディアライター・植田遊馬
Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。
製薬業界で生成AIを活用する「ラクヤクAI」
このように今後の活用が期待される生成AIですが、中でも注目を集めるのが製薬分野です。
「ラクヤクAI」は、治験関係書類や添付文書といった社内外の膨大なデータを活用し
製薬事業のあらゆるシーンを効率化する専門文書AIサービスです。
基礎研究から製造販売後調査まで、多岐に渡る製薬業務の中で取り扱われる
様々な文書の作成・チェック作業を自動化し、圧倒的な業務スピード改善を実現します。
「ラクヤクAI」ご活用シーン(例):
■ 治験関連文書やプロモーション資料の自動生成
■ 作成資料のクオリティチェックや、資料間の整合性チェック
■ 講演内容(資料・音声)の適用外表現モニタリング
■ 薬剤情報やナレッジの検索・調査
その他、個別カスタマイズが可能な生成AI環境で、
社内の知見を統合的に分析・集約したアウトプットをセキュアな環境をご提供します。