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5月に起こった生成AI関連ニュースまとめ10選! 

June 07, 2024

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今回の記事では5月に起こった生成AI関連のニュースを10個ピックアップして要約します。細心のニュースを見逃さないようにしてくださいね。 

海外の生成AI関連ニュース 

Anthropic社、生成AI「Claude」のアプリ版をリリース 

2024年5月1日、米国のAnthropic社は、対話型生成AI「Claude」のスマートフォン向けアプリの提供を開始しました。このアプリは、既存のウェブ版と連携して使用でき、文字だけでなく画像や文書の入力にも対応。現時点(2024年6月)では、iOS向けのアプリしか提供されていませんが、Android向けアプリの計画も明らかにしています。 

また、同社は法人向けプランも発表しました。月額料金は1人当たり30ドル(約4700円)で、用途に応じて3種類のモデルを使い分けられます。Anthropic社は、OpenAI社から独立したダリオ・アモデイ氏らが2021年に設立し、Amazonから合計40億ドルの投資を受けており、OpenAIの対抗馬として注目されています。 

OpenAI社、ChatGPTの最新版「GPT-4o」を発表 

2024年5月13日、OpenAI社はChatGPTの最新版である「GPT-4o(オムニ)」を発表しました。処理スピードを従来の約2倍に高速化し、声で話しかけると人間とほとんど同じ反応速度で会話ができるようになりました。 

日本語を含む50の言語に対応し、文字や画像、音声をすべて認識します。AIの音声への反応速度は平均で320ミリ秒と人間の会話と同等レベルを実現しました。 

新技術の搭載後もChatGPTの基本料金は変わりません。生成AIの技術競争は激化していますが、OpenAIの今後には引き続き注目です。 

X(旧Twitter)生成AI技術を活用したニュース要約機能を提供開始 

https://ledge.ai/articles/stories_on_x

2024年5月3日、Xは一部の有料会員向けに、生成AIを使って「ニュースと関連投稿」を要約する機能の提供を開始。イーロン・マスク氏率いるxAI社の対話型生成AI「Grok」が、X上の話題のニュースを要約します。 

Xでの要約利用者が増加すれば、各ニュースサイトへの読者流入数などに影響する可能性があるでしょう。また、ニュース記事本文ではなくX上の投稿を基にしており「情報の誤りが含まれる可能性もある」とのこと。偽情報を発信するアカウントも存在し、事実と異なる情報への対処が課題となります。 

一刻も早く知りたい情報などをXで検索するユーザーは多いため、生成AIを活用したXのニュース要約機能には注目です。 

イーロン・マスク氏の「xAI」60億ドル(約9400億円)を調達 

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2405/27/news124.html

2024年5月26日、イーロン・マスク氏が設立したAI企業のxAI社が、60億ドル(約9400億円)の資金調達に成功したと発表しました。調達した資金は人材獲得やAI半導体の確保に充てられ、OpenAI社やGoogle社に対抗することを目指しています。 

マスク氏はChatGPTで有名なOpenAIの設立に参加しましたが、方針の対立で去り、xAIを立ち上げたという経緯があります。xAIはすでにTwitterの有料会員向けに対話型AI「Grok」を提供。現時点でも高度なAI開発に取り組んでおり、資金調達による影響で、今後の生成AI関連企業との競争も激化していきそうです。 

Microsoft社が生成AI搭載のパソコンを再発明か 

https://news.microsoft.com/ja-jp/2024/05/21/240521-introducing-copilot-pcs

2024年5月20日、Microsoftは新しいAI機能「コパイロット+PC」を搭載したパソコンを開発したと発表しました。専用半導体を使用することで、AIの処理性能を最大20倍に高め、瞬時の翻訳や高速な画像生成が可能になります。 

Microsoftは、これまでIntel製の半導体を使用していましたが、新たにQualcomm製の半導体を採用することで戦略を大きく転換しました。自社製品である「Surface Pro」と「Surface Laptop」をはじめ、他社製のノートパソコンでも「コパイロット+PC」を搭載したものが発売される予定です。 

「Windows95」が誕生して約30年が経過しましたが、生成AIの活用でさらに進化したWindows PCに注目です。 

Google社、AIを活用した検索機能「AI Overview」を発表 

2024年5月14日、Googleは生成AIを活用したネット検索サービス「AI Overview」を発表しました。AI検索は長文の複雑な質問にも対応し、動画検索も可能。最新の生成AI「Gemini 1.5 Pro」も提供を開始し、一度に処理できる情報量を30倍に増加させたとのことです。 

Googleは生成AIを各サービスに搭載し、AIによる操作代行を実現していく方針を明らかにしています。生成AI開発では情報量の増加と多機能化が進み、各社の競争が激化しています。 

Googleの検索エンジンで情報化社会が加速したように、AI Overviewの登場で世界がどのような変革を遂げるのか、今後に注目です。 

国内の生成AI関連ニュース 

経済産業省、ソフトバンクのAIスパコンに421億円補助へ 

https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2024/20240510_01

経済産業省は、ソフトバンクが日本国内で整備するAI開発用のスーパーコンピューターに対し、総事業費の3分の1にあたる421億円の補助を認定しました。 

国内ではAIの学習に必要な計算基盤が不足しており、経済安全保障の観点から国産のAI開発を後押しするための支援といえるでしょう。整備されたスパコンは、ソフトバンクの自社利用に加え、国内のスタートアップなどのAI開発者にクラウドサービスを通じて提供される予定です。 

経産省は、ソフトバンク以外にも複数の事業者への支援を発表しており、国産のAI開発を多方面から支援していく方針です。 

生成AIをめぐる議論・提言など 

米国で8つの新聞社がOpenAI社を提訴 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240501/k10014437861000.html

2024年4月30日、米国の8つの新聞社が、OpenAI社とMicrosoft社を著作権侵害で提訴しました。ニューヨーク・タイムズに続き、AI開発企業に対応を求める動きが地方紙にも広がっています。 

訴状では、両社が許可なく数百万本の記事をAIの学習に使用したと主張。地方紙は部数減少のなか、生成AIが情報提供のプラットフォームとなることで購読者が減るリスクを懸念しています。 

一方、OpenAIから対価を受け取り、記事データを提供するメディアもあります。欧州では主要メディアがOpenAIとの提携を決めており、対応は分かれているといえるでしょう。 

世界中に急速に拡大する生成AIですが、著作権や利権問題、ハルシネーションやディープフェイクなど、さまざまな問題を解消する必要がありそうです。 

OpenAI社の安全対策チームが事実上解散 

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-19/SDPKW0T0G1KW00

2024年5月17日、OpenAIの高度AI安全対策チーム「スーパーアライメント」を解消したことが明らかになりました。同チームは2023年7月に設置されましたが、1年足らずで解散となりました。 

チームを率いていたAI研究者のイリヤ・サツキバー氏とヤン・ライク氏は退社を表明。ライク氏は「経営陣がAIの安全性を軽視している」とOpenAI社を批判しました。 

OpenAIは非営利団体と営利企業の二重構造を持ち、利益よりも安全性重視の安全対策チームと、事業拡大をしたい経営陣の間でジレンマを抱えていました。2023年11月、安全対策チームと経営陣とのジレンマから、現CEOのサム・アルトマン氏の退社騒動がありましたが、今回の騒動は昨年とは逆のケースといえるでしょう。 

生成AI開発競争が激化する中、OpenAIは技術投入を遅らせる余地は少なくなっており、未熟さを抱えながらも急成長を続けるという判断をしたようです。 

「米国俳優の声に酷似」との指摘があり、 ChatGPTの音声機能を一部停止 

https://www.bbc.com/japanese/articles/c3ggn1kjvjvo

2024年5月20日、OpenAIはChatGPTの音声機能の一部を一時的に停止すると発表しました。その理由は、音声が女優のスカーレット・ヨハンソンさんの声に酷似していると指摘されたためです。 

OpenAI社は「別の女性の声を使用しており、ヨハンソンさんの声を模倣していない」とコメントしましたが、停止の理由については明言していません。 

報道によるとヨハンソンさんは、OpenAIから声の提供を依頼されていたものの断っており、法的措置を取ることを示唆しているとのことです。 

昨今、音声や動画の生成AIの発展に伴って、さまざまな問題が生じています。海外では訴訟問題に発展している例も多く、今後も生成AI関連企業は対応に追われることになるでしょう。 
 

まとめ 

今回の記事では、2024年5月の生成AI関連ニュースをまとめました。 

ChatGPTのOpenAIをはじめ、GoogleやMicrosoft、xAIなど、多くの大企業が生成AIに関するサービスを発表しています。AI活用が当たり前になる時代はすでに到来しています。もしもまだ生成AIを活用できていない方は、無料版からでも生成AIサービスを利用してみてください。  

AIメディアライター植田遊馬

Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。

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