2022年末にサービスを開始して、2ヶ月あまりで1億人ユーザーを突破した「ChatGPT」。日本でも話題になっており、利用しているという方も多いのではないでしょうか?
そんな中「有料版も気になるけど、無料版と何が違うんだろう」と、お悩みの方も多いと思います。
今回の記事では、無料版と有料版の違いを解説します。あなたの知らない機能などもあると思いますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
ChatGPTの無料版と有料版の違い
ChatGPTの無料版と有料版(月額20ドル※2024年2月時点)には、主に下記8つの違いが挙げられます。
- 自然言語処理機能
- 出力文字数
- 利用可能制限
- 回答レスポンス
- 接続の安定性
- プラグイン利用可否
- 画像生成の利用可否
- サポート体制
以下、詳しく解説します!
1.自然言語処理機能
現在ChatGPTの無料版では「GPT-3.5」という自然言語処理機能が搭載されており、有料版には「GPT-4」という自然言語処理機能が搭載されています。
言語モデルの精度に関係するパラメータ数がGPT-3.5では約1,750億個なのに対し、GPT-4は5,000億個~1兆個といわれています。
その他にも、GPT-3.5はテキストしか読み込めないのに対し、GPT-4は画像情報も読み込み可能。資料画像の文字起こしや翻訳など、利便性が圧倒的に向上しています。
2.出力文字数
ChatGPTは1回の出力文字数に上限があります。
無料版:最大2,048文字
有料版:最大4,096文字
有料版のほうが2倍の出力文字数になるため、長文を出力する機会が多い方は重宝するでしょう。
3.利用可能数制限
ChatGPTは、過度の使用による負荷を軽減するため、利用可能数(リクエスト数)の上限が設定されています。 リクエスト数とはユーザーがChatGPTに対して質問や命令をした回数のことです。
リクエスト数の上限は明確には発表されておらず、ピーク時間帯やそうでない時間帯で異なります。ただ、ピーク時間帯であっても、無料版よりも有料版のほうが優先的にアクセスを提供されるため、快適に利用できるでしょう。
4.回答レスポンス
ChatGPTからの回答速度は有料版よりも無料版のほうが速いです。なぜなら、有料版のほうが圧倒的に高度な処理を行っているからです。
有料版のほうが処理速度は向上しているものの、扱える文量や複雑な処理が増えている影響で、無料版よりも回答まで数秒程度遅れる場合があります。
かんたんな質問は無料版、高度な質問は有料版というふうに分けて利用するのもよいかもしれません。
5.接続の安定性
無料版よりも有料版のほうが、接続の安定性がよいです。無料版のChatGPTは、ピークの時間帯でアクセスが集中すると、つながりにくくなったり、エラーメッセージがでたりして接続が不安定になります。
有料版の場合はピークの時間帯でも優先的にアクセスできるため、快適に利用可能です。ビジネスで利用する場合には、有料版がストレス無く使えるでしょう。
6.プラグイン利用可否
プラグインとはChatGPTの性能を拡張できる機能です。プラグインは無料版では使用できず、有料版でしか使えません。
プラグインをインストールすることで、ChatGPTの利便性が飛躍的に向上します。たとえば、アップロードしたPDFの内容を要約してくれるプラグインがあったり、動画を生成してくれるプラグインがあったり、ChatGPTを自分仕様にカスタマイズできます。
2024年2月時点で600を超えるプラグインがインストール可能ですが、これからもまだまだ増え続けていくでしょう。
7.画像生成の利用可否
無料版では基本的にテキスト生成しか出来ませんが、有料版では画像の生成も可能です。生成して欲しい画像のイメージを日本語で伝えるだけで、精度の高い画像を生成してくれます。
上記の画像を見て分かるとおり、ものの数秒でかなり完成度の高い画像を生成してくれます。
ビジネスでイラストなどを活用している方は、ChatGPTの有料版に登録する価値があるでしょう。
8.サポート体制
ChatGPTは無料版でもサポートを受けられますが、サポートは有料版が優先されます。有料版で優先的に利用できるサポートは、主に下記が挙げられます。
- カスタマーエンゲージメント: 専任のカスタマーサポートチームと直接やり取りでき、個別の問題や質問に迅速に対応してもらえる
- フィードバックの優先処理: ユーザーからのフィードバックや提案(機能改善や新機能のリクエスト含む)が優先的に評価・検討される
- 迅速な問題解決: 技術的な問題やエラーが発生した場合、優先的にサポートチームの対応を受けられ、解決が早まる
日々ChatGPTを活用している方は「なにか問題が発生した際に迅速なサポートを受けられる」という点は大きなメリットといえるでしょう。
まとめ
今回の記事では、ChatGPTの無料版と有料版の違いについて解説しました。
筆者自身、有料版のChatGPTを毎日活用しています。質問に対する回答の正確さはもちろん、画像生成がとても便利で、いまでは無料版を使うことは無くなりました。
生成AIを私生活やビジネスで活用したいと考えている方は、有料版を一度使ってみることをおすすめします!
AIメディアライター・植田遊馬
Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。
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