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専門文書AI「ラクヤクAI」発表。機械翻訳からAIのロゼッタへ

2024/04/30

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「世界中の人々を場所・時間・言語の制約から解放する」ことをミッションに掲げる株式会社ロゼッタは業界特化型生成AIシステム「ラクヤクAI」を発表しました。

「翻訳のロゼッタ」から「AIのロゼッタ」へ

現在話題の「生成AI」の技術の大元はロゼッタが長年「T-4OO」に活用してきたNMT(ニューラル機械翻訳)であることを皆様ご存知でしょうか。
自動翻訳の長い歴史の中でもNMTは非常に高い精度を持ち、NMTを用いたAI自動翻訳「T-4OO」でロゼッタは常に最前線を走ってきました。
高精度AI翻訳「T-4OO」や会議音声翻訳ツール「オンヤク」などを提供し、「翻訳」のイメージの強い株式会社ロゼッタですが、2023年より生成AIをはじめとするAI事業にも力を入れてまいりました。

革新的な技術に思われる生成AIは2022年以降一世を風靡していますが、生成AIの技術はロゼッタが長年携わってきたきた自動翻訳の技術がベースとなっています。AIの老舗だからこそできる「ロゼッタのAI」に今後もご期待ください。

製薬業界のお悩みを解決する「ラクヤクAI」登場

「ラクヤクAI」製薬企業の審査文書や論文の整合性確認を強力にサポートし、膨大な整合性チェックを自動化するAIツールです。

コロナ禍で承認・認可の過程に注目が集まったように、製薬の研究開発の現場では基礎研究から製造販売後調査まで多くの工程が存在し、その工程ごとに必要な文書が異なっています。その文書の量も膨大で、作成はもちろんのことチェックにも多くのリソース、工数が割かれている現状があります。

その中でも一番時間が掛かる工程が「治験開始前」です。治験が開始される前の段階で必要な文書は治験実施計画書(PRT)、同意文書及びその他の説明文書(ICF)、モニタリング計画書・手順書・報告書​など多岐に渡りますが、それぞれ作成だけでも数ヶ月かかるといいます。

「ラクヤクAI」の特徴

「ラクヤクAI」は膨大な情報資源からの精緻なインプットが可能となっています。

社内の文書やデータ社外の情報
◾️治験関係書類
◾️薬剤の添付文書
◾️臨床試験の情報
◾️公開されている論文
◾️広告規制のデータ
◾️医薬品に関する法律

例えば治験関係書類や薬剤の添付文書といった過去の研究開発の過程で作成された企業内で管理されているデータや、公開されている論文や医薬品に関する法律といった社外の情報を取り込むことができるので、製薬事業のあらゆるシーンでご活用いただけます。

また、個別カスタマイズが可能な生成AI環境をご提供できるので、社内の知見を統合的に分析し集約されたアウトプットをセキュアな環境で実現します。

「ラクヤクAI」ご活用シーン

では、ここで実際に「ラクヤクAI」で実現可能なこと、ご活用いただけるシーンについてご紹介します。

生成AIの圧倒的なスピードや処理能力で工数を大幅に削減し、さらに、これまで文書作成やチェックに携わってこられた専門職(メディカルライター様)の方々のご経験・ナレッジや品質チェック能力がここに合わさることで、治験関連文書の作成フローを効率化することができます。

「ラクヤクAI」によって文書作成期間やチェック期間を大幅に短縮することができれば、より早く必要な患者に新薬を届けることも可能になります。

長年培った技術で、あらゆる業界に対応

専門文書AIをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

その中でも「ラクヤクAI」は製薬業界に特化したサービスですが、ベースとなる生成AIの技術は業界を問わず転用できるものです。今後も専門性の高い業種・分野へと順次展開してまいります。

AIによって変革をもたらし、より良い社会の実現を目指す株式会社ロゼッタの未来にぜひご注目ください。

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