
2025年1月8日、日本発のAI検索エンジン「Felo」に画期的な新機能「Search Agent(検索エージェント)」が追加されました。複雑な情報収集や分析を自動化し、レポートやプレゼン資料までを一括で作成できる機能です。
本記事では、Search Agentの詳細を解説した後、具体的な活用手順を画面キャプチャ付きで解説します。情報収集や資料作成を最大限効率化したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
Feloとは
Feloは2024年にリリースされた日本発のAI検索エンジンです。通常のネット検索機能に加え、マインドマップ生成やプレゼン資料作成など、ビジネスや研究に役立つ機能を搭載しています。
また、FeloはOpenAI のGPT-4oモデルや、Claude 3.5-Sonnetなどの最新AIモデルを採用したAI検索エンジンです。さらに、日本発のAI検索エンジンということもあり、日本語での情報収集に強みを持ちます。
Feloや検索AIエンジンについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Search Agent(検索エージェント)機能とは
Search Agentは、AIがユーザーに代わって高度な情報収集と分析を行った後、自動で資料作成を行う機能です。
例えば「電気自動車市場を調査したい」という要望に対して、従来の検索AIエンジン(Perplexityなど)であれば、関連情報を簡単にまとめて表示するだけでした。
FeloのSearch Agent機能は、信頼できる情報源からデータを抽出し、市場規模や技術動向を分析します。その結果をレポートやマインドマップにまとめ、プレゼン資料への変換も自動で行います。
いままで数時間かかっていた作業を数分に短縮可能で、ビジネスや研究における情報収集作業や資料作成を大幅に効率化できるのです。
Search Agentの注目ポイント
20種類の専門エージェントを搭載
Feloの Search Agent機能では、企業研究や株式分析、論文要約など、目的別に最適化された20種類以上のエージェントが設定されています。
例えば、“業界調査“というカテゴリの「EC市場動向分析レポート」というエージェント設定を選択し、プロンプトとして「スマートフォン」と入力するだけで、EC市場動向分析レポートを作成してくれます。
各分野に最適化された情報収集の方法が設定されているため、少ない指示で質の高いレポートが手に入るのです。
オリジナルのエージェントを設定可能
Feloでは、あらかじめ用意された専門エージェントに加えて、独自のリサーチエージェントを作成可能です。例えば「AI業界の最新トレンドを毎週レポートにまとめたい」などの簡単なプロンプトを入力するだけで、AIが自動的に最適な検索手順を提案し、オリジナルエージェントを作成してくれます。
継続的な情報収集が必要な業務は、オリジナルエージェントを作成して効率化するとよいでしょう。
マルチフォーマット出力
Search Agentが収集した情報は、目的に応じて最適な形式で出力できます。
例えば、同一の調査結果を基に、企画書用のレポートやプレゼンテーション用のPowerPointスライド、マインドマップをワンクリックで生成可能です。
さらに、Notionと連携可能なので、チーム内での情報共有や管理も効率的に行えます。
Feloの料金プランと選び方
Feloの料金プランは「スタンダード」と「Pro」に分かれています。
詳細は以下のとおりです。
プラン | 料金 | 主な機能 |
スタンダード | 無料 | ・無制限でのAI検索 ・1日5回限定のプロ検索 ・毎日3回のファイル分析 |
Pro | 2,099円/月(年払いの場合:1,750円/月) | ・1日300回のプロ検索 ・無制限のPowerPoint作成 ・無制限のファイル分析 ・高度なモデル利用(GPT-4o、Claude 3.5 Sonnet など) |
制限はありますが、スタンダードプランでも検索やレポート作成、マインドマップ機能など、主要な機能をほぼすべて利用できます。まずはスタンダードプランで基本的な機能を試し、必要であればProプランへのアップグレードを検討するとよいでしょう。
Search Agentの具体的な使い方
ここでは、Search Agentの基本的な活用方法や各種資料へのまとめ方、マイエージェントの作成方法の手順を解説します。
基本的な活用手順
まず、Feloの公式サイト(https://felo.ai/ja/search)にアクセスし、アカウントを作成しましょう。アカウントはメールアドレスまたは、Google・Appleアカウントで作成可能です。

ログインが完了したら「検索元」という箇所をクリックし、「検索代理」を選択します。

「検索代理」をクリックすると、20種類以上のテンプレートが表示されるので、任意のテンプレートを選択しましょう。ここでは、“業界調査”の「EC市場動向分析レポート」を選択します。

テンプレートを選択した後は、簡単なプロンプトで構わないので入力してみましょう。ここでは「スマートフォン」とだけ入力してみます。
そうすると、スマートフォンの市場動向分析レポートを作成するための「情報収集のステップ」を表示してくれます。不要なステップがあれば、右側の「-」ボタンから削除できますし、ステップを追加することも可能です。

要件が整ったら「実行」をクリック。各ステップに分けて情報収集を開始し、整った情報からアウトプットしてくれます。以下の画像からもわかるとおり、合計327個のサイトを調査し、8,900文字のレポートを作成してくれました(所要時間は2~3分ほど)。

ステップごとにうまくまとまっており、手作業ですれば数十時間もかかりそうな高品質なレポートが、数分で完成します。
また、作成されたレポートはNotionに保存ができますし、マインドマップへの書き出しも可能です。さらに「プレゼンテーションを生成」というボタンをクリックすると、PowerPointでプレゼンテーション資料を作成してくれます。

実際にプレゼンテーション資料を生成してみましたが、本当に驚くほどクオリティが高いです。テキストはもちろん、グラフや図形などを用いてわかりやすく解説された計31枚のスライドが、ものの数分で完成しました。

「作品をダウンロード」というボタンをクリックすれば、画像やPDF形式、PowerPointでの出力が可能です。また、テキストの編集などもできます。
制限付きとはいえ、この機能が無料で使えるのは本当に驚愕です…。
マイエージェントの作成手順
では最後にマイエージェントの作成手順を解説します。「検索代理」を選択した後、テンプレート選択画面で「マイエージェント」を選択し、「AI検索エージェントを作成」をクリックしましょう。

遷移した画面で、エージェントの目的を簡潔に入力します。ここでは「AIを活用した革新的なサービスを調査したい」と入力しました。入力後「タスクを提出」をクリックしましょう。

タスクを提出した後、自動生成されたエージェントを編集する画面に遷移します。エージェント名や検索ステップを確認・編集しましょう。編集が終わったら「マイエージェントに保存」というボタンをクリックします。

マイエージェントの作成はとても簡単です。ビジネスなどで定期的に特定分野の調査をしている方は、マイエージェントを作成して効率化するとよいでしょう。
まとめ
本記事では、Felo 3.0のSearch Agent機能について解説しました。AIによる自動調査からレポート作成まで、情報収集・分析作業を大幅に効率化できる画期的な機能です。
Felo 3.0は、無料で基本機能を試すことができ、高度な分析が可能です。情報収集や分析作業の効率化をしたい方は、無料で利用できるスタンダードプランから試してみてください。

AIメディアライター・植田遊馬
Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。
生成AIによる専門文書の精密な翻訳ソリューション
T-4OOは、LLM (大規模言語モデル) を用いた画期的な翻訳アルゴリズムにより、従来のNMTモデルとの比較で文脈や語調・書き振りをより自然に反映しながら、専門用語や参考文献に基づいた高い翻訳精度を実現。
細分化された2000の分野に対応し、ビジネス・研究開発の専門文書の翻訳など、様々なシーンで活用されてます。

「T-4OO」の機能と特徴
- 専門2000分野・100言語をカバー
- スキャン画像PDFも丸ごと翻訳
- 社内・業界フレーズを自動学習
- Web上でラクラク訳文編集
- その場で解決 電話でサポート
単に文字を翻訳するだけでいいというわけではありません。
T-4OOは、業務フローにこだわった多彩な便利機能で業務効率化を強力にサポートします。