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OpenAI o1とは?特徴や使い方、利用料金やGPT-4oとの違いなどを徹底解説! 

December 31, 2024

  • AI
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OpenAIは2024年12月、プレビュー版として公開されていた「o1-preview」の正式版である「o1」モデルをリリースしました。人間のように考えを深めながら問題解決を行うという特徴を持ち、特に数学や科学分野で高い性能を発揮します。 

本記事では、OpenAI o1の特徴や使い方、料金プランなどを詳しく解説します。 

OpenAI o1とは

OpenAI o1は、複雑な問題を段階的に推論する能力を持つAIモデルです。人間が難しい問題を解くときのように、じっくりと考えを巡らせながら解答を導き出します。じっくりと考えることにより推論能力が向上し、複雑な問題にも回答できるようになりました。 

前身となるo1-previewと比較すると、処理速度が50%向上し、画像入力にも対応。数学やプログラミングの分野では、米国数学オリンピック予選で83%の正答率を記録するなど、専門家レベルの性能を持っています。 

また、安全性も大幅に向上し、従来モデルよりも重大なミスを起こすリスクを34%減少させました。 

GPT-4oとの違い

GPT-4oとo1は「処理方法」と「得意分野」という2点で大きな違いがあります。GPT-4oは素早い処理が得意で、文章作成やクリエイティブな表現、一般的な質問応答を得意としています。ブログ記事やビジネス文書の作成、情報収集などの場面で力を発揮します。 

一方、o1は人間のように時間をかけて段階的に推論を重ねるモデルです。複雑な数学問題の解決や科学的な分析、効率的なプログラミングコードの生成など、論理的思考が必要な分野に特化しています。 

「o1が賢いモデルなんだ」ということで、常にo1モデルを利用するのではなく、タスクの性質に応じて両者を使い分けるとよいでしょう。 

OpenAI o1の料金プラン

OpenAI o1を利用できるプランは、以下のとおりです。 

  • ChatGPT Plus:月額20ドル(週50メッセージまで) 
  • ChatGPT Pro:月額200ドル(無制限利用可能) 
  • ChatGPT Team:月額25ドル/ユーザー(年間契約) 
  • ChatGPT Enterprise:要問い合わせ 

※料金は2024年12月時点 

ChatGPT Plusに加入していても「週に50メッセージまで」という制限があるので注意が必要です。また、ChatGPT Proプランでは「o1 pro mode」というo1よりもさらに賢いモデルを利用できます。 

ChatGPT Pro プランやo1 pro modeについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 

OpenAI o1とGPT-4oを比較してみた

推論能力の比較

ここでは実際にo1とGPT-4oの推論能力を比較してみます。両者の推論能力を比較するのにぴったりなプロンプトが「なぞなぞ」です。 

試しに以下のプロンプトを投げかけてみました。 

プロンプト:「あなたになぞなぞを出題します。孫がおじいちゃんとボール遊びをしました。なにをした?」 

ちなみに解答は「ソフト(祖父と)ボール」です。気になる両者の解答は、以下のとおりです。 

GPT-4oモデル 

o1モデル 

GPT-4oは不正解でしたが、o1モデルは正解しましたね(「ソフトマゴ」というキーワードは余計でしたが…)。推論能力は明らかにo1モデルが勝っていることがわかります。 

次に、以下のプロンプトを投げかけてみます。 

プロンプト:「I live in Mississippi.←この英文に「i」は何文字使用されていますか?」 

上記プロンプトの意図ですが、ChatGPTなどの大規模言語モデルは意外にも文字のカウントに弱いです。なぜなら、大規模言語モデルは文字を1文字ずつカウントしているわけではなく、単語や複数の文字を合わせて「1トークン」とカウントしているからです。 

つまり、場合によっては「Mississippi」という単語を「1トークン」という最小単位でカウントしているため、「最小単位の中身まで細かく認識すること」が難しいのです。 

ちなみに答えは、大文字の「I」を入れた場合は7文字で、小文字だけカウントした場合は6文字。両AIモデルの回答結果は以下のとおりです。 

GPT-4oモデル 

o1モデル 

GPT-4oはいろいろと解説をしてくれていますが、予想通り不正解でした。一方でo1は完璧な回答ですね。律儀に大文字の「I」を除外してくれています。 

推論能力という点では、o1が圧倒的に賢いということがわかりますね。 

画像認識能力の比較

最後に、画像認識の能力を比較してみます。 

以下の画像を両モデルにアップロードし、プロンプトを入力してみました。 

プロンプト:「アップロードしたイラストを、詳しく説明してください。」 

両者の回答は以下のとおりです。 

GPT-4oモデル 

o1モデル 

画像認識という点では、両者正しい回答をしてくれました。ただ、o1モデルのほうがより詳しく説明をしてくれています。「より詳しい説明ができる」ということは、「より細かい認識が可能」とも言い換えられます。 

複雑な画像を認識させる際は、o1を利用するとスムーズに問題解決できるでしょう。 

まとめ

今回の記事では、OpenAI o1の概要や料金の紹介、GPT-4oとの比較を行いました。OpenAI o1は、従来のAIモデルとは異なるアプローチで問題解決を行う画期的なモデルです。複雑な推論が必要な際は、有効に活用できます。 

一方で、処理時間やコストなど、改善の余地も残されています。用途に応じてGPT-4oと使い分け、私生活やビジネスでAIをフル活用していきましょう。 

AIメディアライター植田遊馬

Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。

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