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CRA必見!!生成AIによる英語翻訳事例!モニタリング報告書、メール作成にも

December 26, 2024

  • AI
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近年、生成AIの発達は著しく、つい先日まではIT業界だけの最新の技術として認知していていたものが、様々な業界で活用され始めています。

製薬業界、臨床開発でも生成AI活用の波を感じている方は多いのではないでしょうか。しかし、実際に生成AIを使用してみると、結局何がどう便利なのかよくわかりませんよね。

本記事では、明日から使える製薬業界、特に臨床開発への生成AI活用法として、「モニタリング報告書作成」と「メール作成」事例をご紹介します。

自力でやってみたけど、あまりいい結果が得られなかった方こそ、ぜひご覧ください。

モニタリング報告書を簡単かつ適切に英訳する方法

多くの方がOpenAIに代表される、無料対話型生成AIや、無料翻訳ツールを使用し、英訳した経験があるかと思います。ほとんどの英訳では問題なく行えますが、臨床開発に関連する独特な単語の英訳は単純な英訳命令のみではうまくいきません。

今回はプロンプトの型として良く用いられる「深津式プロンプト」を利用し、モニタリング報告書の英訳プロンプトを作成しました。本プロンプトを使用すれば、無料翻訳ツールでは苦戦する、治験単語も適切に翻訳可能です。

入力文の部分へ「CRAは以下の資料を入手した。治験依頼書、書式5」などのモニタリング報告書内容を日本語で入力すれば、適切な英語に翻訳できます。もし、ICH Guideline上で適切な英単語を検索できなかった場合、生成AIが教えてくれるので、該当部分のみ確認し、必要があれば修正することで対応可能です。

プロンプトのコツとしては、生成AIにダブルチェックを指示している点と、専門用語に関係するガイドライン(今回はICH Guideline)を情報源に指定している点です。
事前にICH GuidelineのPDFを生成AIに読み込ませることで、より回答の精度を上げることもできます。

本プロンプトを用いれば、翻訳ツールを複数使用する必要もなく、翻訳の整合性チェックを行う回数も減らすことができ、業務の効率化が可能です。

メール作成にも活用可能

また、先ほどのプロンプトは英文メールの翻訳にも使用可能です。

 [入力者は日本人です。メール文の英訳以外は日本語で回答してください]

メールの英訳では専門用語を使用することが少ないため、無料翻訳ツールでも対応可能ですが、上記のプロンプトを使用した方が、単語の誤用は減らせるでしょう。

また、生成AIはメール文自体の生成も可能ですが、その場合、プロンプトへメール内容の概要を入力する必要があります。その際に、連絡事項の言語化を行っており、二度手間になることが多いため、おすすめしません。

無料生成AIの限界と生成AIソリューションの可能性

しかし、無料で使える生成AIは万能ではありません。治験単語(専門用語)の誤字、誤用は一定量発生してしまい、完全になくすことは不可能です。

また、GCPなどのガイドラインをPDFで生成AIに読み込ませることは可能ですが、理解度と応用度には限界があります。そこで活躍するのが、業界向け生成AIソリューションです。

例えば「T-400」は様々な専門領域の英語翻訳に特化した、AI自動翻訳ソリューションです。無料生成AIでは難しかった、治験単語を含む文章でも高精度な翻訳が可能です。

また、製薬業界向け生成AIソリューション「ラクヤクAI」なら、PRTやIBなどの治験関連文書のインプットが可能なため、特定の臨床試験に基づいた文書作成や文書チェックが可能です。

とくに、「ラクヤクAI」ではCSRをはじめとする治験関連文書の自動作成も視野に入れており、現在、国立がん研究センターと共同研究を行っている注目度の高いソリューションといえます。

まとめ

本記事では製薬業界における、文書生成について、生成AIの活用事例を紹介しました。生成AIを活用することで臨床開発業務の効率化を図ることができます。

また、大幅な業務効率化を図るのであれば、「T-400」や「ラクヤクAI」のような製薬業界向け生成AIソリューションの導入も有効な手段です。

ぜひ、生成AIの活用方法を考えてみてください。

すねお / 医療ライター

臨床検査技師との兼業webライターとして活動を開始。SEO~インタビューまで幅広いコンテンツを作成している。

製薬業界で生成AIを活用する「ラクヤクAI」

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