2025年4月から、東京証券取引所のプライム市場に上場する企業は決算情報や適時開示情報、コーポレートガバナンス報告書などの英文開示が義務付けられます。
これは海外からの投資を呼び込むための施策で、かねてからあった「英語の資料が少ない」「日本語での開示と比べてタイミングが遅い」といった海外投資家からの声に応えるものです。
東証プライム上場企業に課された決算情報の英文開示義務 その詳細は?
この施策の概要は
・企業行動規範の望まれる事項として、プライム市場の上場会社は、重要な会社情報について、可能な限り、日本語と同時に、英語で同一の内容の開示を行うよう努める旨の努力義務を新設
・そのうえで、上場会社における実務上の負荷も鑑み、まずは、特に投資判断に与える影響が大きく、速報性が求められる開示情報として、決算情報及び適時開示情報について、企業行動規範の遵守すべき事項として日本語と同時の英文開示を義務化
引用元:日本取引所グループ「プライム市場における英文開示の拡充に向けた上場制度の整備」
というものです。
ひとくちに「決算情報」といっても、決算短信や四半期決算短信、通期決算・四半期決算などがありますし、その補足資料や決算説明会で投資家に説明する資料も含まれます。また、適時開示情報もさまざまです。
2024年12月現在、決算情報についてはすべてを英文で開示することは求められておらず、決算情報の一部や概要のみでも規則違反にはあたらないとされていますが、一方で投資家サイドからは財務諸表や数値データだけでなくセグメント情報や注記などについても英文開示を求める声があり、今後はさらに英文開示の範囲を広げ、なおかつ努力義務にとどまらない強制力を伴うルールに変わっていく可能性もあります。
いずれにせよ、プライム市場上場企業は、投資家に提供する膨大な量の情報を英訳する必要が生じます。加えて、決算関連の資料には金融や株式、会計といった分野にまたがって、専門性の高い文書が散りばめられています。IR担当や広報担当といった部署は来年4月の義務化に向けて、こうした専門的な文書の翻訳の体制作りに追われている頃かもしれません。
決算情報の英文開示義務化で生まれる膨大な翻訳業務への秘密兵器
日本語で開示した決算情報や適時開示情報をすべて英文開示する必要はない(一部開示やサマリーでもルール上問題はない)とはいえ、海外からの投資を呼び込む意味ではできるだけ多くの情報を英文開示した方がいい、というのは企業側の共通認識でしょう。となると四半期ごとに英訳しなければならない情報は膨大な量になり、すべてを人の手で英訳するのは難しい、ということで機械翻訳の活用を考えている企業は多いかもしれません。
株式会社ロゼッタが展開する「T-4OO」は、今東証プライム上場企業が直面している英訳にまつわる困りごとを解決しうるAI自動翻訳ツールです。
法務、医薬、金融、化学、IT、機械、IRなど2000もの分野の専門用語データベースを搭載することで、既存の汎用型翻訳ツールの弱点だった「専門文書の翻訳」で強みを発揮します。大量の専門文書をすばやく、正確に、そして自然な形で翻訳できるということで、すでに6000以上の企業・団体で採用されています。
「T-4OO」の強みは、翻訳の精度だけではなく、使い勝手の良さにもあります。翻訳の際は訳したい文章をコピー&ペーストする必要はなく、ファイルを丸ごとアップロードするだけ。元の文書のレイアウトを崩すことなく翻訳が完了します。決算情報であれば、日本語で作成したワードファイルをアップロードすれば、そのままワードファイルの形で英訳がアウトプットされます。エクセルやパワーポイント、PDFなど幅広いファイル形式に対応しているため、決算説明会での配布資料の英訳業務も大幅に効率化するはずです。
T-4OOは社内翻訳だけでなく、翻訳会社やIR支援会社でも有用
「T-4OO」を活用することで、決算情報や適時開示情報、コーポレートガバナンス報告書の英訳業務は大部分が機械化できることになり、人の手が必要なのはアウトプットされた訳文の手直しや編集の部分のみとなります。この手直し・編集でも「T-4OO」は高いユーザビリティを発揮。辞書機能や訳語の一括置換など、プロ翻訳者の意見を取り入れて開発した便利な機能が搭載されています。
また、翻訳会社やIR支援会社の立場で見た場合にも「T-4OO」の活用で、翻訳スピードの向上や業務効率化を実現でき、顧客の日英同時開示ニーズによりコミットすることが可能になるでしょう
まとめ
NHKの報道によると、2023年10月時点で、プライム市場上場企業約1600社のうち「決算短信」を英語で開示している企業の割合は91%となっていますが、投資判断の材料になる業績予想の修正や適時開示情報を英語で開示している企業の割合は50%と、翻訳にかかる手間の大きさが英文開示のハードルになっている現状がうかがえる状況となっています。
(引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240122/k10014329351000.html)
「英文開示義務化」をクリアするために、そしてグローバルに投資を呼び込むために、AI翻訳はもはや頼らざるを得ないツール。その一つである「T-4OO」は、プライム市場上場企業が置かれている状況にもっともマッチしているツールだといえます。
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