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【インタビュー記事】金融業界企業の海外進出とDXをサポート!AI音声翻訳「オンヤク」はここがすごい 

February 13, 2025

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金融業界企業の海外進出とDXをサポート!

AI自動翻訳のパイオニア企業として知られる株式会社ロゼッタ(以下、ロゼッタ)が展開する「オンヤク」は、約1000の法人・団体で採用され、各種イベントでの通訳の用途でも利用されているAI音声翻訳ツールです。 

金融業界の企業が抱える「海外進出」「DX」といった課題に、このオンヤクはいかにフィットするのかについて、ロゼッタMT事業部営業統括部の前畑裕紀さんにお話をうかがいました。 

「海外進出」と「DX」…オンヤクで金融業界の課題解決をサポート 

――まずロゼッタが開発した音声翻訳ツール「オンヤク」とはどのようなものなのか教えていただきたいです。 

前畑:オンヤクはTeamsやZoomなどのオンライン会議システムや、オフライン会議、動画に対応した、議事録作成と高度な音声翻訳に強みを持つAIツールです。会議での会話をリアルタイムで文字起こし、翻訳でき、議事録を自動で作ることができることから、多くの企業・団体様にご利用いただいています。 

最近では「ad:tech tokyo(アドテック東京)」や「MICE EXPO in Kansai」といったイベントで通訳ツールとして採用され、主催者の方や参加者の方からも大きな反響をいただいています。 

――金融業界の企業が抱える課題の解決に、オンヤクはどのような形で役立つのでしょうか? 

前畑:まず前提として、国内の低金利の影響なのでしょうが、海外進出に注力している会社様が金融業界には多いです。同時に業務のDXを急務と考えている企業様も多くいらっしゃいます。実際、大手メガバンクでも、この2点を計画目標と課題に挙げている会社様が見受けられます。 

海外での事業に不可欠な海外との「多言語コミュニケーション」と「DX」。この2点にオンヤクの強みが生かせるんです。 

――まず「多言語コミュニケーション」についてですが、金融業界の企業はどのような悩みを持っているのでしょうか? 

前畑:金融業界の方々が抱える海外とのコミュニケーションにまつわるお悩みごとにはいくつかあります。「海外とのコミュニケーションが増えている。また、さらに増やしていきたい」「業務上英語でのコミュニケーションが必要だけども、英語が苦手で補助になるものがほしい」。マネジメント側のお悩みとしては「国内担当の英語ができない社員をサポートするツールがほしい」といったものです。 

――海外進出に際してそういった悩みや需要が出てくるのはうなずけます。ただ、こうした悩みにある程度応えることができる翻訳ツールはすでにありそうです。 

前畑:おっしゃる通りで、翻訳ツールは様々なものが出ているのですが、金融業界の企業様が実務で使用する場合、一般的な金融用語だけではなく、高度な専門用語やいわゆる「社内用語」のようなものも翻訳できる必要がありますよね。こういった用語はなかなか既存の翻訳ツールではカバーできないところなのですが、オンヤクはここに強みがあるんです。これはのちほど詳しくご説明しますね。 

――DXに関しては、オンヤクはどのような貢献が期待できるのでしょうか? 

前畑:海外の方が参加する会議を思い浮かべてください。まず、議事録を取る人や通訳者を用意しないといけません。また、出席しながらその会議の内容をメモしたり、他の出席者にナレッジシェアをする必要があります。そして会議が終わった後は議事録をまとめ直さないといけない、そのためには会議の録画をもう一度見返さないといけなかったりします。 

だから、参加者の方々はマルチタスクといいますか、会議で議論をしつつ、いろんな作業を並行して行っているケースが多いのではないかと思います。実はこれが業務の効率化を妨げてしまっているんです。こうしたマルチタスクから解放されて、会議の議論に集中するために、オンヤクは非常に役立つと考えています。 

――具体的にはどのような使い方が想定されますか? 

前畑:海外の拠点との1対1のオンライン会議はもちろん、日本の拠点と海外の拠点の会議室に複数人集まって行う会議にも使えますし、リアルの場での集合型会議でも活用できます。 

オンヤクは東証プライム上場企業含め約1,000の法人様、団体様にご利用いただいているのですが、「日本語の議事録作成補助ツール(視覚障がいの方の補助ツール)」「英語力に不安のある方の補助ツール」「現地法人担当者との通訳ツール」「オンライン会議での活用」といった使い方を実際にしていただいています。 

オンヤクで金融業界の業務は圧倒的にラクになる 

――会議音声のリアルタイム翻訳機能だけでなく、自動で議事録を作ってくれるというのはすばらしい機能ですよね。目の前の議論だけに集中できるようになるというのは、会議参加者からしたらありがたいはずです。 

前畑:ICレコーダーの録音音声を入力するとCSVデータとして議事録を作成できますから、もう会議に参加しながら議事録をとる必要はなくなります。オンヤクで作った議事録を確認してください、といった形で情報共有する企業様も実際にいらっしゃいます。 

もちろん、「英語力に不安のある方の補助ツール」としても、企業様だけでなく学校法人などの団体様でもご利用いただいています。 

――オンヤクの利用環境についてなのですが、使えるデバイスについて教えていただきたいです。 

前畑:3つのデバイスでご利用いただけるのが特徴です。まずWindowsのOSでGoogleのChromeを使うタイプがあります。ホストとなる方がルームを作り、そこに自社のユーザーや外部のホストを招待して参加してもらうという形ですね。右下が議事録です。これはCSVの形式でダウンロードできます。 

――その他のデバイスについても教えていただきたいです。 

前畑:2つめはオンヤクアプリのWindows版をインストールして使っていただく形です。この場合、オーバーレイ機能が使えまして、会議中の発言の訳を映画の字幕のように表示させることができます。 

これによって、英語話者と日本語話者がリアルタイムで資料を共有し、互いの発言を理解しあいながら会議ができるようになっています。 

もう一つ、オンヤクモバイル版というのもありまして、こちらはスマートフォンにオンヤクのアプリを入れて使っていただくものです。こちらは集合会議の場で真ん中にスマートフォンを置いて音声認識をさせて議事録を作ったり、海外出張の際に現地の方とコミュニケーションをとるといった使い方を想定しています。 

――「オーバーレイ機能」にいたっては、もう「言語の壁」を完全に超えた印象ですね……!一方で、金融業界が敏感にならざるを得ないのがセキュリティです。議事録や会話記録などのデータの安全性確保についてオンヤクではどのような対策がされていますか? 

前畑:オンヤクはクラウドサービスではありますが、データの蓄積はしていませんし、二次利用することもございません。 

議事録のデータにつきましても、会議終了のタイミングでみなさまのローカルにデータを落としていただいた後はダウンロード不可となり、クラウドには残りません。不正アクセスにつきましても、二要素認証やSSO認証を取り入れて万全を期しています。 

またクラウドサーバーは大手の金融機関も採用しているAmazonのAWSを利用しています。日本国内のリージョンになっていますから、海外にデータが行ってしまうことはありません。 

――セキュリティに関しては細心の注意を払われている、ということですね。 

前畑:そうですね。秘密保持については秘密保持条項を用意していますので、契約書の締結は必要ありません、という企業様がほとんどなのですが、しっかり契約書を取り交わしたいということでしたら、ご対応させていただいています。 

第三者への情報漏洩リスクについても軽減してご利用いただけるということも、オンヤクのセキュリティ面での取り組みとして知っていただきたいですし、すでに金融機関でも使われている製品だということも知っていただくと、安心してご利用いただけるのではないかと思っています。 

企業に合わせてカスタマイズすることで翻訳精度は向上する 

――機能とセキュリティについては企業が安心して使える水準になっている印象です。次に、翻訳の精度についてお聞きしたいです。 

前畑:今後、金融業界に限らずグローバルな会議はまちがいなく増えていきます。そこで翻訳ツールを利用する際にポイントになるのが、音声認識と機械翻訳の精度です。文章の翻訳については、弊社には「T-4OO」というAI翻訳のプラットフォームがありまして、こちらは2018年から大幅に精度が上がってきています。 

――文章翻訳の「T-4OO」に対して、音声翻訳を担うのが「オンヤク」ということですね。音声翻訳の使い勝手を左右する要素にはどんなものがあるのでしょうか? 

前畑:同音異義語や社内用語といったものにどう対応するか、という点でしょうね。特に社内用語は一般的な翻訳ツールでは正確な音声認識ができないことが多いかと思います。こうした特殊用語が音声翻訳の精度を下げる要因になっているんです。 

――たしかに、その企業の中だけで通じる語彙ですから、当然翻訳ツールでは対応が難しいところです。 

前畑:ただ、オンヤクではこうした課題も解決できるようになっています。「音声認識フレーズ機能」を使って、あらかじめ特殊用語を登録しておくことができるんです。 

――企業独自の語彙を登録しておくことで、音声認識をカスタマイズできるということですね。 

前畑:そうです。日本語または英語で500フレーズまで登録できますので、社内用語など特殊用語が入っていても精度の高い音声認識ができるようになっています。 

実際、特殊用語を登録しておくのとそうでないのでは、翻訳の精度はかなり違うんです。こちらを見てください。 

――たしかに、「オンヤク」は製品名を示す固有名詞ですから、あらかじめ登録しておかないと正しく認識してくれないんですね。 

前畑:もう一つ、「翻訳辞書」という機能も用意していまして、こちらはみなさんが発言した内容をテキストに起こして、それをみなさんが翻訳したい翻訳結果に登録して出力できる、というものです。「音声認識フレーズ機能」に加えてこの仕組みがあれば、各企業・団体様がそれぞれに音声翻訳エンジンをカスタマイズできることになります。 

フリーライター・翻訳者・山田洋介

筆者:1983年生。出版系ニュースサイト「新刊JP」で活動するかたわら、公的機関で翻訳者、外国語校閲者としても活動中。使用言語は英・西・亜。

「オンヤク」の今後の進化の方向性 

――海外とのコミュニケーションが不可避的に増えていくなかで、オンヤクは今後どんな機能が実装される見通しですか? 

前畑:先ほどの特殊用語のお話と関連するのですが、独自の用語をエクセルなどにまとめて持っている企業様から、それらの用語集を音声翻訳で活用したいというご要望をいただいています。そのご要望にお応えできるように開発を進めています。こちらに関しては、様々な企業様にご協力いただけないかとご提案しているところです。ご興味がある企業様はぜひお話させていただけないかと思っています。 

音声翻訳の精度はまだまだ向上していくものです。機械翻訳はもうすでにかなり精度の高いものになっているのですが、カスタマイズすることでさらに精度が向上します。十分に業務に活用できるツールになっていますので、ぜひ使ってみていただきたいです。 

――オンヤクは金融業界だけでなく海外とのやりとりが生じるあらゆる企業にとって、業務を大幅に効率化しうるツールだといえそうです。本日はお忙しいところお話をお聞かせいただき、ありがとうございました! 

前畑:ありがとうございました。 

<了> 

議事録&翻訳AIツール「オンヤク」

「オンヤク」は、Teams、Zoomその他のWeb会議システム、オフライン会議や動画にも対応した
リアルタイム音声翻訳・文字起こしツール。100言語以上がご利用いただけます。

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「オンヤク」の機能と特徴

  • 専門分野選択ができる
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  • 会話内容のテキスト化&翻訳を同時リアルタイム処理
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