OpenAIは12月19日「12 Days of OpenAI」の11日目として、Mac版ChatGPTアプリの大規模アップデートを発表しました。BBEdit、MatLab、Notion、Quipなど、多数のアプリケーションとの連携機能が追加され、音声による操作機能も強化されました。
本記事では「12 Days of OpenAI」の11日目の発表内容をまとめています。新機能について概要を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
「12 Days of OpenAI」とは
OpenAIは2024年12月5日から、12営業日連続で新機能や新製品を発表する「12 Days of OpenAI」を開催しています。クリスマスソング「12 Days of Christmas」にちなんで名付けられた企画で、CEOのサム・アルトマン氏自らがライブ配信で新機能を紹介しています(サム・アルトマン氏は毎回出演するわけではありません)。
Day10までの発表内容は以下のとおりです。
- Day1:最新モデル「o1」正式リリースとChatGPT Pro(月額200ドル)発表
- Day2:強化学習型ファインチューニング機能の実装
- Day3:動画生成AI「Sora」の正式リリース
- Day4:Canvas機能の全ユーザー開放と機能強化
- Day5:Apple製品との完全統合を発表。iPhoneやMac、iPadでSiriを通じてChatGPTを利用可能に
- Day6:Advanced Voice Modeにビデオ機能を追加
- Day7:Projects機能の追加。チャットの整理とカスタマイズが可能に
- Day8:検索機能の大幅強化。リアルタイムの情報へのアクセスを改善
- Day9:開発者向け機能の強化。アプリケーション開発がより簡単に
- Day10:電話とWhatsAppを通じたChatGPTの利用が可能に
Mac版ChatGPTアプリ新機能とは
「12 Days of Christmas」11日目の発表では、Mac版ChatGPTアプリのアップデートが発表されました。以下で詳しく解説します。
外部アプリとの連携機能
Mac版ChatGPTアプリは、プログラミングツールから文書作成ツールまで、さまざまなアプリケーションと連携できるようになりました。連携可能なアプリケーションには、プログラミング用のBBEdit、MatLab、Warp、Xcodeなどに加え、文書作成用のApple Notes、Notion、Quipが含まれます。
プログラミングツールに連携したことにより、コードの自動生成やリアルタイムでエラーの指摘、デバッグのサポートなどが可能です。また、文書作成ツールでは、文章の校正や改善提案、Web検索と連携した情報収集などが可能です。
Option+Spaceキーを押すだけでChatGPTが起動し、連携したいアプリケーションを選択可能。ユーザーが明示的に許可するまでアプリのデータにアクセスしない仕組みにより、セキュリティ面でも安心して利用できます。
Advanced Voice Mode(高度な音声モード)の強化
Advanced Voice Mode(高度な音声モード)では、音声による対話的な編集や情報検索が可能になりました。例えば、次のような機能が利用できます。
- 文書の音声分析と編集提案
- コードのリアルタイムレビュー
- 自然な対話形式でのフィードバック
- ハンズフリーでの操作
OpenAI公式YouTubeのデモでは、音楽のセットリスト作成時に、楽曲の提案や入れ替えなどをすべて音声で行う様子が紹介されました。キーボードを使わずに作業ができるため、他の作業をしながらの利用に便利です。
Windowsにはいつ対応する?
今回の発表ではMac版のChatGPTアプリのアップデートでしたが、Windows版アプリへの機能追加も「近日中に行う」と発表しています。具体的な日程は明らかにされていませんが、Mac版と同様の機能が提供される見込みです。
まとめ
Mac版ChatGPTアプリの新機能追加により、ますますAIによる作業支援が充実しました。外部アプリとの連携、音声モードの強化、作業自動化の支援など、ユーザーの生産性を高める機能がどんどん進化していますね。
昨今のChatGPTは、さまざまなツールとの連携を強化しており、単なる会話ツールから「より実践的な作業支援ツール」へと進化を遂げています。OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は「2025年はAIエージェントがブレイクスルーを起こす」などと発言していますが、作業支援ツールとしてのさらなる発展に注目です。
AIメディアライター・植田遊馬
Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。
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