OpenAIが「12 Days of OpenAI」の4日目として、Canvas機能を無料ユーザーを含む全ユーザーに開放しました。Canvas機能は、AIとの対話をより直感的かつ効率的に行うことができる新機能です。
従来のチャット形式では一方通行のコミュニケーションが中心でしたが、Canvas機能では文章作成やコーディングをAIとリアルタイムで共同作業できるようになりました。
「12 Days of OpenAI」とは?
OpenAIは2024年12月から、12営業日連続で新機能や新製品を発表する「12 Days of OpenAI」を開催しています。クリスマスソング「12 Days of Christmas」にちなんで名付けられた企画で、CEOのサム・アルトマン氏自らがライブ配信で新機能を紹介しています。
各日の主な発表内容
- Day1:最新モデル「o1」正式リリースとChatGPT Pro(月額200ドル)発表
- Day2:強化学習型ファインチューニング機能の実装
- Day3:動画生成AI「Sora」の正式リリース
- Day4:Canvas機能の全ユーザー開放と機能強化
Canvasとは
Canvas機能は、AIと対話をしながら、同一画面上で文章やコードを直接編集できる新機能です。画面は左右に分割され、左側でAIとチャットを行いながら、右側で編集作業を同時進行できます(以下画面キャプチャ参照)。
例えば、企画書を作成する際に、AIからの提案を右側の編集画面に表示し、気になる箇所を直接書き換えながら、AIにさらなる改善案を求めるといった作業が可能です。
プログラミングにおいては、コードの執筆から実行、デバッグまでを1つの画面で完結できます。従来のチャット形式では都度コピー&ペーストが必要でしたが、Canvas機能では編集から実行まで一元化されているため、開発効率が格段に向上します。
このように、Canvas機能の革新的な点は「対話」と「編集」を1つの画面で完結できる点にあります。今回のアップデートで全ユーザーに開放されたため、ぜひ利用してみてください。
また、Canvas機能について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
ChatGPT-4o with canvas とは?新機能の使い方や活用法について徹底解説!
今回のアップデートでなにが変わった?
全ユーザーへの開放と使いやすさの向上
従来のcanvas機能は、ChatGPT Plus(月額20ドル)とTeamプランのユーザーのみの利用でしたが、無料ユーザーを含む全ユーザーに開放されました。アクセス方法も簡略化され、チャット画面上部の「ツール」ボタンから直接起動できるようになりました。
Python実行環境の統合
Canvas上でPythonコードを直接実行できる環境が追加されました。コードを書いて実行ボタンを押すと、即座に結果が表示され、エラーが発生した場合は自動的に修正案が提示されます。グラフ作成やデータ分析なども、外部ツールを使用せずCanvas上で完結できるようになりました。
カスタムGPTとの連携強化
独自のAIアシスタントを作成できるカスタムGPT(GPTs)でもCanvas機能が利用可能になりました。専門分野に特化したAIアシスタントと、より効率的に共同作業を行えるようになっています。
具体的な活用シーン
ドキュメント作成・編集
ビジネス文書や企画書の作成時、従来のチャット形式では度重なるコピー&ペースト作業が必要でした。Canvas機能では、気になる箇所を即座に修正できるため、ドキュメントの作成や編集が容易です。
記事の執筆や企画書の作成など、ドキュメントの作成をする際はCanvas機能を最大限活用できるでしょう。
プログラミング開発・デバッグ
従来のチャット形式では、コードの実行結果を確認するたびに外部の実行環境を行き来する必要がありました。Canvas機能では、コードを書いて「実行」ボタンを押すだけで即座に結果が表示され、エラーが発生した場合は問題のある行が自動でハイライトされます。AIがエラーの原因と解決策を提示し「修正を適用」ボタン1つで問題を解決できるのです。
プログラミング開発のためにChatGPTを利用していた方は、Canvas機能を利用することで作業効率が大幅に向上するでしょう。
まとめ
「12 Days of OpenAI」Day 4の発表はCanvas機能の全ユーザー開放&アップデートでした。従来のチャット形式と比べて、文章作成やコーディングの効率が大幅に向上し、さらに業務に活用できます。また、Python実行環境の統合やカスタムGPTとの連携により、活用の幅も広がっています。
「12 Days of OpenAI」は、まだまだ序盤のDay4。今後どのような発表があるのか楽しみですし、引き続き注目していきましょう。
AIメディアライター・植田遊馬
Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。
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