ChatGPTやその他のAIツールを使用する際、効果的な指示(プロンプト)の書き方に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。従来、プロンプトの書き方次第でAIの回答品質が大きく変わるものの、適切なプロンプトを作成するには専門的な知識や経験が必要でした。
そんな悩みを解決するため、OpenAIが画期的なツール「プロンプトジェネレーター」を公開しました。今回の記事では、プロンプトジェネレーターの機能や使い方、料金体系について詳しく解説します。
プロンプトジェネレーターとは
AIに指示を出す際、単純な質問では望む回答を得られないことが多々あります。プロンプトジェネレーターは、ユーザーが入力した簡単な指示をもとに、AIが最適な回答を出力できるようなプロンプトを自動生成するツールです。
例えば「ブログ記事を書きたい」という入力に対して、記事の構成や必要な要素を含んだ具体的な指示文(プロンプト)を作成します。プロンプトに関する専門知識がなくても、経験豊富なプロンプトエンジニアが作成したかのような、効果的な指示文を組み立ててくれます。
利用料金と条件
プロンプトジェネレーターはOpenAIのAPIを利用するため、無料では使用できません。料金体系は使用するAIモデルによって異なり、GPT-4の場合、入力は100万トークンあたり2.5ドル、出力は100万トークンあたり10ドルとなります。
トークンとは文章を細かく分割した単位で、日本語の場合、1文字あたり約2~3トークンと考えるとわかりやすいでしょう。プロンプトジェネレーターは従量課金制なので、使えば使うほど料金が加算されます。
サービスの利用には、OpenAIのアカウント作成とクレジットカードの登録が必要です。
プロンプトジェネレーターの使い方
プロンプトジェネレーターの使い方を解説します。まずOpenAIの公式HP(https://openai.com/ja-JP/)にアクセスしましょう。
公式HP内上部の「製品」というボタンをクリックし、「APIログイン」をクリックします。
遷移した画面の右上部分で、ログインかサインアップするボタンがあります。OpenAIでアカウントを作成している方は「ログイン」。アカウントがない方は「サインアップ」選択してアカウントを作成しましょう。
ログインが完了したら、クレジットカード情報を登録する必要があります。真ん中のボタンからクレジットカードを登録しましょう。
クレジットカード情報の登録が完了したら、画面上部の星マークをクリックします。表示される入力欄に目的や要望を入力し、「Create」ボタンを押すだけで、構造化されたプロンプトが生成されます。
試しに、下記プロンプトを入力しました。
プロンプト
「できるだけSEO上位に表示されるような『生成AIに関する記事』を執筆したい。」
生成されたプロンプト
「生成AIに関する記事」を執筆し、SEO上位に表示されるように最適化してください。 記事の中心テーマは「生成AI」についてです。生成AIとは何か、活用例、技術の仕組み、利点と課題などについて幅広く網羅した内容を求めます。また、ターゲット読者は生成AIに興味がある未経験者~中級者とし、易しい説明ながらも深い理解が得られるようなバランスを目指しています。 # 記事構成ガイドライン – **タイトル**: 魅力的でSEOを意識したキーワードを含み、クリックしたくなるような工夫を施してください。 – **イントロダクション**: – 生成AIの概要を述べ、読者がこの記事で何を学べるか示してください。 – 興味を喚起する内容にして、続きを読みたくなるように仕向けます。 – **主要セクション**: 1. **生成AIとは何か** このセクションでは、わかりやすい言葉で生成AIとは何かを説明します。 2. **生成AIの実際の応用事例** 具体例として、生成AIがどのように使われているのか(例えば、文章自動生成、画像生成など)図示または説明します。 3. **生成AIの技術的側面** 生成AIがどのような技術に基づいているのかを、非専門家にも理解できる範囲で掘り下げて説明します。 4. **利点と課題** この技術の利点と、それに伴う課題について説明し、将来の展望についても簡単に触れます。 – **まとめと次のステップ**: – 記事最後に読者に行動を促すボタン(例えば、「さらに詳しく学びたい方はこちら」など)も提示してください。 # SEO最適化ポイント – **キーワード**: – ターゲットとするキーワードは「生成AI」「AI コンテンツ生成」「AI アート作成」「チャットAI」等です。これらを適切な頻度と自然さで記事全体に散りばめてください。 – **Meta Description**: – 約150文字で、ターゲットキーワードを含めた副要約を作成してください。 – **読者の質問に答える形式**: – Googleの「検索クエリ」に特に多く出てくる疑問(例:「生成AIの使い方は?」など)に記事内で答える部分を設けてください。 # 出力フォーマット 記事は以下の構成に従ってMarkdown形式で出力してください: – **タイトル** – **イントロダクション(約150~200文字)** – **主要セクション**(各セクションは見出しを使って区分) – サブセクションのリストまたは具体例を含める – 合計で約1000~1500字 – **まとめと次のステップ** # 注意点 – 生成AIに対する読者の興味が高まるように、視覚的イメージが湧くような説明を心掛けてください。 – 専門用語を使う場合は簡単な説明を添え、読者が迷わないように心掛けます。 |
多少調整は必要ですが、上記のプロンプトであれば、SEOを意識した記事は完成するでしょう。プロンプトに関して全く知識がない方は、プロンプトジェネレーターの利用をおすすめします。
まとめ
今回の記事では、OpenAIのプロンプトジェネレーターについて解説しました。プロンプトジェネレーターを利用すれば、プロンプトの作成に悩む時間を大幅に削減し、より作業効率が向上するでしょう。
料金は発生するものの、プロンプトに関する知識がなくても質の高い指示文を作成できる点は、多くのユーザーにとって魅力的です。ぜひOpenAIのプロンプトジェネレーターを活用し、生成AIを使いこなしてみてください。
AIメディアライター・植田遊馬
Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。
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