日本時間2024年9月25日、ついにOpenAIが人間並みに会話可能な「Advanced Voice Mode」をリリースしました。これまでChatGPTで音声入力をすると、回答までに数秒を要していましたが「Advanced Voice Mode」では、ほとんど人間と同じレスポンスで回答が返ってきます。
この記事では、Advanced Voice Modeの特徴や使い方、活用法を詳しく解説します。音声でChatGPTとスムーズに対話できるようになり、日々の生活に活用できる方も多いと思いますので、ぜひ最後まで記事をご覧ください。
Advanced Voice Modeとは
Advanced Voice ModeはChatGPTの新しい音声機能です。従来の音声入力よりも高速なレスポンスで返答してくれるため、人間のような自然な会話を実現し、より直感的なAIとのコミュニケーションを可能にします。
また、従来の音声機能と比べ、感情表現も豊かになりました。9種類の個性的な音声から選択でき、ユーザーの好みや用途に合わせてカスタマイズできます。また、バックグラウンドでの会話機能も備えており、他のアプリを使用中やスマートフォンがロックされている状態でも対話を続けられます。
Advanced Voice Modeのここがすごい
レスポンスが早い
Advanced Voice Modeの最大の特徴は、驚異的な応答速度。従来のシステムでは3〜5秒かかっていた応答が、わずか0.3秒で返ってきます。これは人間との会話とほぼ同じスピードのため、ストレスなく音声入力を活用できるでしょう。
また、リアルタイムでの情報交換や、異国での翻訳など、即座の意思決定が必要な場面でも大いに役立ちます。
割り込み会話が可能
Advanced Voice Modeでは、AIの発言中でも人間が割り込んで話すことができます。
従来であれば、AIが回答中は途中で遮って再度音声を入力するか、長い説明を最後まで聞く必要がありました。ただ、Advanced Voice Modeは割り込んで話すことができるため、意図した回答ではない場合に即座に訂正できるのです。
人間同士の会話で発言中に割り込んで話すことはよくあります(あまりよくありませんが…)。割り込み会話ができるようになったことで、人間との会話により近付いたといえるでしょう。
感情を込められる
Advanced Voice Modeは、単に言葉を音声に変換するだけではありません。AIが文脈を理解し、適切な感情表現を交えて応答できるのです。
例えば、喜びや驚き、疑問などの感情を声のトーンや抑揚で表現します。また「情熱的に話して」「実況風に話して」など、感情の込め方も指示できます。
さらに、音声は9種類から選択できるため、ユーザーの好みや状況に合わせて最適な声を選択可能。感情を込められるようになったことで、より人間との会話に近付いています。
Advanced Voice Mode の利用方法
Advanced Voice Modeを利用するには、まずChatGPTの有料プラン(PlusまたはTeamプラン)に加入する必要があります。そのあと、iOSまたはAndroidアプリにログインし、設定画面からAdvanced Voice Modeを有効にしましょう。
元々ChatGPTの有料プランに加入していた方は、アプリからそのまま利用可能です。初めて利用する際、一度ログアウトしないと使用できないケースがあるため、ログアウト後に再度ログインしましょう。
Advanced Voice Modeが利用可能になると、9種類の音声タイプから好みのものを選択。設定が完了したら、画面右下の波形アイコンをタップして音声入力を開始します。Advanced Voice Modeが正しく起動していれば、画面中央に青い縁取りが表示されるので、話しかけてみましょう。
Advanced Voice Mode の活用法
海外でのリアルタイム翻訳
Advanced Voice Modeを使えば、海外でのコミュニケーションが円滑になります。リアルタイムで高精度な翻訳が可能なため、現地の人々とスムーズにコミュニケーションを取れるでしょう。
また、従来の翻訳アプリとは異なり、自然な会話の流れを維持しながら翻訳できるため、より円滑なコミュニケーションが可能。さらに、文化的な背景も考慮した翻訳を提供するため、単なる言葉の置き換えではなく、真の意味での異文化コミュニケーションを実現できます。
言語学習のパートナーとして
Advanced Voice Modeは、翻訳としての機能はもちろん、外国語学習という場面でも活用できます。ネイティブスピーカーのような発音で、リアルタイムの会話練習が可能です。
また、AIの応答が早いため、自然な会話のリズムを体験できます。言語学習アプリとは違い、柔軟な対話が可能なため、より実践的なスキルを身につけられるでしょう。
ビジネスシーンでの活用
Advanced Voice Modeは、ビジネスの生産性向上にも大きく貢献します。例えば、会議の議事録作成や、ブレインストーミングのアイデア整理に活用できるでしょう。
また、プレゼンテーションの練習相手として使用したり、営業トークのシミュレーションを行ったり、ビジネスの現場で話す機会が多い方は活用できます。さらに、Advanced Voice Modeは多言語対応なので、国際ビジネスにおける通訳や翻訳のサポートツールとしても有効です。
まとめ
今回の記事ではChatGPTのAdvanced Voice Modeについて詳しく解説しました。高速レスポンスや自然な割り込み会話、豊かな感情表現など、人間らしい対話が可能になっています。
筆者自身、今回のAdvanced Voice Modeを試してみたのですが、想像以上の完成度で驚愕しました。AIとのリアルタイムでの対話機能としては先駆けとなるAdvanced Voice Modeですが、現時点でもこのレベルであれば、数年後にはAIの友達ができる日も近そうです。
そうなるとこの世界は、いろいろな意味で一変してしまいそうです。この時代の流れに取り残されないように、ぜひ一度Advanced Voice Modeを体験してみてください。
AIメディアライター・植田遊馬
Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。
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