こんにちは。株式会社ロゼッタの石川です。
本日より連載「Pharma AI Nexgen-製薬AIネクスジェン-」を担当します。まずは私の自己紹介をいたしましょう。
私の経歴は、医薬品開発から言語技術まで、一見かけ離れた分野を結びつける珍しいものです。
1979年、サントリーの医薬部門で一期生としてキャリアをスタートさせました。新薬開発の世界で、製剤研究、工場設計、生産管理システム開発など、多岐にわたる実務経験を積みました。サントリーが開発したすべての医薬品に携わり、薬の誕生から製造まで、その全過程を見守ってきたのです。
その後、医療用麻薬の分野にも足を踏み入れることになりました。世界各国の情報を調査し、がん患者さんの痛みを和らげる新製品の開発に尽力しましたが、この経験は、グローバルな視点と情報収集の重要性を私に教えてくれたと感じています。
2016年、第一三共グループのバイオ原薬製造工場に赴任し、FDA査察準備に関わる中で、AIとの運命的な出会いがありました。AI翻訳ツールが私の業務効率を劇的に向上させ、言語技術の可能性に目を開かされたのです。
この体験から、私は「言葉の壁を取り除く」という新たな使命を見出すことになりました。サントリー時代の「業界に革命を起こす」精神が、今度は言語の世界で息づいているのです。
現在、AI時代の到来を目の当たりにし、専門知識と経験を活かして、言葉の未来を切り開く挑戦を続けています。医薬品開発で培った緻密さと創造性が、今、言語技術の革新に生かされています。
私の journey はまだ続いています。医療の世界で学んだことを、今度は言葉の力で社会に還元していく—そんな新しい章が始まったところです。
皆さんと一緒に旅をして行けたら良いなと思っております。
どうぞよろしくお願いします。
株式会社ロゼッタ/ファーマ・テック・トランスレーター/石川 博
1979年にサントリーの医薬部門でキャリアをスタートし、医薬品開発や医療用麻薬製造の経験を積む。第一三共グループ時代にAIと言語技術の可能性に目覚め、「言葉の壁を取り除く」使命を見出しロゼッタへ入社。現在、AI時代の到来に際し、専門知識と経験を活かし、言葉と製薬業界の未来を切り開く挑戦を続けている。
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