2023年10月、ChatGPTに画像生成AI「DALL-E3」が実装されました。当初は有料版限定の機能でしたが、2024年8月から無料版ユーザーにも開放されています。日本語で指示をするだけで簡単に画像を生成でき、とても便利な機能です。
ただ、下記のような悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか?
「画像生成はやったことないからわからない」
「どういう指示を出せば高品質な画像ができるかわからない」
本記事では、ChatGPTの画像生成機能の概要や使用方法、高品質な画像生成のコツなどを詳しく解説します。記事を最後までご覧いただき、ChatGPTの画像生成機能をビジネスや私生活に役立ててください。
ChatGPTの画像生成とは?
ChatGPTの画像生成機能は、OpenAI社が開発した画像生成AI「DALL-E3」を活用しています。ユーザーが文章で描写した内容を基に、AIが画像を生成する仕組みです。
ChatGPTの画像生成の大きな特徴は、日本語での指示に対応している点です。複雑なプロンプトを書く必要がなく、通常のチャット形式で簡単に画像生成を行えます。また、生成された画像に対して修正指示を出すことも可能で、対話を重ねながら理想の画像に近づけていけます。
無料ではどれくらい使える?
2024年8月のアップデートにより、無料版ChatGPTユーザーも画像生成機能を利用できるようになりました。ただし、1日あたり2枚までの制限があります。制限に達すると、「画像作成の制限に達しました。ChatGPT Plusにアップグレードするか、24時間後にもう一度お試しください」といったメッセージが表示されます。
ChatGPTが1回の指示で完璧な画像を生成してくれることは稀のため、1日2回では実用的とはいえません。ただ、有料版への加入を検討している方にとっては「お試しできる」という点で、大きな進展といえるでしょう。
ちなみに、有料版のChatGPT Plus(月額20ドル)を利用している場合は、1日の生成枚数に制限はありません。ただし、3時間で40回までという全体的な使用制限は適用されます。
ChatGPTで画像生成をする際のコツ
ここではChatGPTに「できるだけ理想に近い画像」を生成してもらうコツをご紹介します。
詳細に伝える
画像生成AIは、ユーザーの指示を基に画像を作成します。想像した通りの画像を生成するためには、できるだけ詳細に描写することが重要です。例えば、人物の年齢や表情、背景の様子、光の当たり方など、細かい部分まで指示を出すことで、より思い通りの画像に近づけることができます。
試しに、下記画像をお手本に画像を生成してもらいましょう。
まずはシンプルなプロンプトを入力してみます。
プロンプト「『孫と手を繋いで歩く老人』の画像を生成して」
生成された画像がこちら。
正直、これだけでもかなり高品質な画像です。ただ、お手本の画像とは状況が大きく異なります。
次に、下記のプロンプトで画像を生成してもらいます。
プロンプト「秋の日の公園で一緒に歩く祖父と孫の後ろ姿。おじいさんは白髪で濃い緑色のツイードジャケットを着ています。男の子は薄いグレーのフード付きコートを着ています。二人は手をつないで、黄色い落ち葉が散らばった芝生の上を歩いています。周りには紅葉した木々があります。背景には公園の小道が見えます。カメラに背を向けて歩いている姿が写っています。光は柔らかく暖かく、典型的な秋の午後の雰囲気です。」
作成された画像がこちら。
お手本の写真に大きく近づいたと思います。このように、より詳細な情報を伝えてあげることで、理想とする画像を生成してくれやすくなります。
追加で指示をする
最初の生成結果が期待通りでない場合、追加の指示を出すことで画像を修正できます。ChatGPTは会話の文脈を理解するので「背景をより明るくして」「人物の表情をもっと柔らかくして」などの指示を追加することで、徐々に理想の画像に近づけていくことができます。
例えばさきほどの老人の画像は、お手本の写真とは「老人と孫の位置」が逆になっていました。その場合「老人と孫の位置を逆にして」「画像の左右を反転させて」などと指示をすれば、その通りに画像を生成してくれます。
編集機能を使う
2024年5月のアップデートで「生成された画像の一部を選択して修正する機能」が追加されました。修正したい箇所を選択し、具体的な指示を出すことで、画像の一部分だけを変更することができます。需要の高かった機能であり、より細かい調整が可能になりました。
ただし、画像の編集機能は無料プランではできません。より細かい編集をしたい場合は、有料プランへの加入が必要です。
英語で伝えてみる
ChatGPTは日本語の指示を英語に変換して画像生成を行いますが、直接英語で指示を出すとより正確な結果が得られることがあります。英語が得意な方は、英語でプロンプトを書いてみるのも効果的です。
画像のスタイルを指定する
生成する画像のスタイルを指定することで、より具体的なイメージに沿った画像を作成できます。「写真リアリズム」「水彩画風」「油絵風」「漫画風」など、様々なスタイルを指定してみましょう。
まとめ
ChatGPTの画像生成機能は、無料版でも1日2枚まで利用できるようになり、より多くのユーザーが簡単に高品質な画像を作成できるようになりました。1日2枚という枚数は、かなり少なく感じますが「お試しで利用できるようになった」と考えれば、大きな進展といえます。
高品質な画像を生成するために、詳細な描写や追加指示、英語での指示などを試してみてください。ChatGPTの画像生成機能を上手に活用することで、クリエイティブな作業の幅が大きく広がるでしょう。
AIメディアライター・植田遊馬
Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。
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