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SakanaAIが総額200億円規模の資金調達!数十億円の投資をしたNVIDIAとは?

September 10, 2024

  • AI
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当メディアでも度々取り上げている日本発のAI関連企業「SakanaAI」。2024年9月4日に、複数の投資家から、総額200億円規模の資金調達をしたと発表しました。200億円の中、数十億をNVIDIA(エヌビディア)が出資しており、日本発の生成AI関連企業であるSakanaAIと、半導体大手のNVIDIAが研究開発で連携することになりそうです。

生成AIブームと共にメディアでの露出も増えた『NVIDIA』ですが、「一体どんな企業なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。今回の記事内容は、SakanaAIへの資金調達の概要や、NVIDIAという会社について紹介します。

SakanaAIの資金調達概要

2024年9月4日、AI技術企業SakanaAI(東京・港)は、総額200億円規模の資金調達を発表しました。NVIDIAが数十億円を出資し、他にも米ベンチャーキャピタルのニュー・エンタープライズ・アソシエイツ(NEA)、コースラ・ベンチャーズ、ラックス・キャピタルが名を連ねています。

※ベンチャーキャピタル=成長性の高い新興企業やスタートアップ企業に対して、リスクを取って資金を提供する投資会社やファンドのこと

今回の資金調達により、SakanaAIの企業価値は11億ドル(約1600億円)を超え、日本発のスタートアップとして、最速でユニコーン企業の仲間入りを果たしました。

SakanaAI関連内容は、こちらからチェック出来ます:

そもそもNVIDIAとはどんな企業?

NVIDIAは1993年に設立された米国の半導体企業です。主な特徴を以下にまとめました。

  1. GPU技術のパイオニア:グラフィックス処理ユニット(GPU)の開発・製造で世界をリードし、ゲーム産業に革命をもたらしました。
  2. AI・機械学習の中核技術を保有:GPUの並列処理能力がAIや機械学習に対応していることから、現在のAI革命の中心的な役割を果たしています。
  3. 自動運転技術への進出:自動車産業向けに、AIプラットフォームを提供し、自動運転技術の発展に貢献しています。
  4. データセンター事業の急成長:GPUを使って、クラウド上でのデータ処理や、大きな情報データの分析ができるサービスを提供しており、迅速に成長しています。
  5. 市場価値:2024年現在、時価総額は約2兆ドルを超え、世界有数のテクノロジー企業となっています。

NVIDIAは、AI半導体市場で約8割のシェアを持ち、生成AI技術の発展において極めて重要なポジションを獲得しています。同社の技術と製品は、あらゆるテクノロジーの基盤となっており、多くのテクノロジー企業やAIスタートアップの発展を支えているのです。

NVIDIAの投資戦略

昨今、NVIDIAは世界中の生成AI関連企業に多額の投資をしています。具体的には、2023年1月から2024年8月までの約2年間で、74件のスタートアップ投資を行い、総額109億ドル(約1兆5000億円)超を投資しているのです。

投資の意図としては、自社のGPUや生成AI開発ツールの購入・利用促進を通じて、市場シェアをさらに強化する目的があるのでしょう。

今回のSakanaAIとの協業により、研究開発や日本におけるAI人材育成が、大きく推進すると予想されています。また、NVIDIAのGPUとSakanaAIの技術を組み合わせ、効率的なAI開発環境を実現する可能性もあるでしょう。

まとめ

NVIDIAの積極的に新たな取り組みやビジネスに投資する戦略は、同社が世界のAI市場でリーダーシップ強化を目指す意図を示しています。長期的な技術革新と市場支配力の確立を重視するNVIDIAの戦略は、生成AI市場の今後の発展に大きな影響を与えるでしょう。

一方で、NVIDIAの投資戦略は規制当局の注目も集めています。フランス当局が反競争的行為の疑いで調査を進めていたり、米司法省も、反トラスト法に基づい、強制調査に着手したりなど、市場独占を危惧する動きも活発です。※反トラスト法=日本の独占禁止法のようなもの

SakanaAIとNVIDIAの協力関係が、日本および世界の生成AI市場にどのような変革をもたらすか、今後の動向に注目が集まります。

SakanaAIに関する記事は、下記をご覧ください。

AIメディアライター植田遊馬

Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。

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