TOP ナレッジ 8月に起こった生成AI関連ニュースまとめ10選!

knowledgeナレッジ

8月に起こった生成AI関連ニュースまとめ10選!

September 05, 2024

  • AI
  • Share

今回の記事では8月に起こった生成AI関連のニュースを10個ピックアップして要約します。生成AI関連のニュースとしては8月にも大きな動きがあったので、最新のAI動向を見逃さないようにしてください。

海外の生成AI関連ニュース

人型ロボット「Figure 02」が登場、OpenAIと提携で会話機能も搭載

ロボット開発企業Figureが新型ヒューマノイドロボット「Figure 02」を発表しました。前モデルより洗練された外観で、6つの内蔵カメラによる視界と自由度の高い手を持ち、バッテリー性能も50%以上向上しています。

また、注目すべきは、OpenAIとの提携により会話機能が搭載されたことです。内蔵スピーカーとマイクを通じて、スマートフォンのChatGPTアプリのような感覚で会話ができます。さらに、BMWとも提携し自動車製造での活用をテスト中。人型ロボットの実用化に向けた準備は着々と進んでおり、近い将来、様々な産業分野での活用が期待されています。

参照元:https://japan.cnet.com/article/35222480

ChatGPTのAI画像生成機能が無料ユーザーも利用可能に

OpenAIは、ChatGPTの無料ユーザー向けにAI画像生成機能の提供を開始しました。1日2枚まで、DALL·E 3による高品質な画像生成が可能です。「夕日に染まる海辺の風景」や「未来的なロボットのデザイン」などの簡単なプロンプトを入力するだけで、高品質な画像が生成できます。

これまで有料ユーザーのみが利用できた機能が無料で体験できるようになったことで、より多くの人々がAI画像生成技術に触れる機会が増えそうです。ただし、頻繁に利用したい場合は有料プランへのアップグレードが必要になります。

参照元:https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1615432.html

xAI、最新モデル「Grok-2」と「Grok-2 mini」ベータ版をリリース

2024年8月13日(現地時間)、イーロン・マスク氏が設立したAI開発企業xAIが、独自LLM(大規模言語モデル)の最新版「Grok-2」および「Grok-2 mini」のベータ版をリリースしました。

Grok-2は前モデルから大幅に進化し、チャットやコーディング、推論の機能を強化。学術ベンチマークでClaude 3.5 SonnetやGPT-4-Turboを上回る性能を記録しました。また、画像生成モデルである『FLUX.1』を採用し、テキストからの画像生成機能も実装しています。

xAIは今後、エンタープライズAPIプラットフォームを通じて開発者にも提供する予定で、Xプラットフォームとの統合や検索機能の強化など、様々なAI機能の開発を計画しているとのことです。Grok-2の登場により、大手AI企業との競争がさらに激化するでしょう。

参照元:https://aismiley.co.jp/ai_news/xai-grok-2-beta-release/

Google、スマホでAIと自然な会話ができる「Gemini Live」提供開始

GoogleがAIアシスタント「Gemini Live」の提供を開始しました。音声でAIと会話でき、Googleのアプリやツールとシームレスに連携します。

例えば「サプライズパーティの会場がどこか、Gmailを確認して」と話しかけると、Gmailの履歴に基づいて会場の住所と時間を返答し、さらにGoogle Mapと連携して目的地までのルートを表示します。Androidスマートフォンでは、電源ボタンの長押しや「Hey, Google」で簡単に起動でき、YouTubeを視聴中に関連する質問をしたり、Geminiが生成した画像を直接他のアプリに送信したりすることも可能です。

この機能により、スマートフォンでのAI利用がより自然で直感的になることが期待されています。

参照元:https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1615909.html

Google、画像生成AI「ImageFX」でリアルな画像生成が可能に

2024年8月28日、Googleが画像生成AIサービス「ImageFX」を公開しました。ImageFXは、Googleアカウントがあればだれでも無料利用可能で、リアルな表現に強い最新モデル「Imagen 3」を採用しています。

生成される画像の品質は高く、本物の写真と見比べても判別が難しいほど。高品質な画像生成AIが完全無料で利用できるということで、SNSを中心に話題となっています。 今後有料化される可能性は高いですが、画像生成AIに触れる機会が増える方は多いのではないでしょうか?

参照元:https://ascii.jp/elem/000/004/218/4218755

国内の生成AI関連ニュース

日本マクドナルドのAI広告に賛否両論

2024年8月17日、日本マクドナルドが公開したAI生成のイラストとアニメーションを使用した広告動画が、SNS上で賛否両論を巻き起こしました。

AIクリエイター「架空飴」とのコラボレーションによって制作されたこの広告は、マックフライポテトをPRする内容。多くのユーザーが「不気味」「気持ち悪い」と感じる一方で、効率的なコスト削減やターゲットを絞った広告制作の可能性を評価する声もありました。

AIを活用した広告制作は今後も増えていくと予想されますが、視聴者の受け入れやすさを考慮しながら、適切な活用方法を模索していく必要がありそうです。

参照元:https://ledge.ai/articles/pros_and_cons_of_mcdonalds-jp_ai_ads

Sakana AI、複数画像を扱える日本語視覚言語モデルを公開

2024年8月、Sakana AIが「進化的モデルマージ」という手法を用いて、複数の画像を扱える日本語で質疑応答できる視覚言語モデル(VLM)「Llama-3-EvoVLM-JP-v2」を公開しました。このモデルは、「複数の画像を扱える英語のVLM」「日本語の能力に長けたLLM」「単一画像の説明能力が高いVLM」の3つのモデルを組み合わせて構築されています。

最先端の視覚言語技術が日本語でも利用可能になり、画像理解と言語処理の分野で新たな可能性が開かれることが期待されています。創業1年で企業価値300億円を突破したSakanaAIですが、日本発のAI企業として今後の動きにも注目です。

生成AIをめぐる議論・提言など

OpenAI、創業メンバーの退社が相次ぐ

ChatGPTを開発したOpenAIで創業メンバーの退社が相次いでいます。OpenAI社の共同創設者の一人であるジョン・シュルマン氏が競合のアンソロピックに移籍し、ChatGPT開発を率いたピーター・デン氏も退社したと報じられています。

シュルマン氏はAIのアラインメント研究(AIの目的や行動を人間の価値観や意図に沿わせる研究)に注力すると説明しており、シュルマン氏は「個人的なキャリア形成上の選択だ」と強調。ただ、退社の背景に「OpenAIの急成長」や「競合他社との人材獲得競争激化」が予想されており、業界内外から注目が集まっています。

参照元:https://www.jiji.com/jc/article?k=2024080600916&g=int

マスク氏、OpenAIを再提訴 州から連邦に裁判所変更

イーロン・マスク氏が、自ら設立に関わったOpenAIを再び提訴したことが明らかになりました。マスク氏は以前、カリフォルニア州裁判所で訴訟を起こしましたが、今回は連邦地裁に提訴し、係争の舞台を移した形です。

訴訟の背景には、マスク氏がOpenAIを金銭や人材面で支援していたにもかかわらず、OpenAIのアルトマンCEOらが「人類のためのAI開発」という設立趣旨から逸脱し、私利私欲を追求したという主張があります。この訴訟は、AIの倫理的な開発と企業の利益追求の間にある緊張関係を浮き彫りにしており、AI業界全体に大きな影響を与える可能性があるでしょう。

AIの発展と倫理的な問題のバランスをどのようにとるべきか、業界全体での議論が必要となりそうです。

参照元:https://www.jiji.com/jc/article?k=2024080600317&g=int#goog_rewarded

AI検索エンジンPerplexityが広告表示を開始、月間検索数は2.3億件

AI検索エンジン「Perplexity」が、2024年末頃から検索結果に広告を表示する予定だと発表しました。近年Perplexityは急速に成長しており、月間検索数2.3億回以上・企業価値は10億ドルを超えています。

しかし、ニュース記事の無断使用問題も抱えており、これに対処するため、検索結果での引用元の明示や広告収入の一部をメディアと分配する新しい仕組みも導入予定。AI検索エンジン市場が広告を導入するとなると、従来の検索エンジンとの競争はさらに激化すると予想されています。

参照元:https://miralab.co.jp/media/perplexity_ads_monthly_230million

まとめ

2024年8月の生成AI関連ニュースは、大手テック企業による新機能の発表やAI企業間の競争激化、AIの倫理的問題に関する議論など、多岐にわたるニュースがありました。

現在、AIの発展に伴った倫理的問題や著作権問題も浮上してきています。マスク氏とOpenAIの訴訟や、Perplexityの著作権問題など、AI技術発展のために避けては通れない課題が顕在化しているといえるでしょう。

9月以降も引き続き、生成AI関連のニュースに注目し、生成AIをビジネスや私生活でフル活用してください。

AIメディアライター植田遊馬

Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。

専門文書 AIソリューション「ドキュサポ AI-4OO」
このように今後の活用が期待される生成AIを使って、
御社専用の文書の自動作成・チェックできるシステムが構築可能です。

「ドキュサポ AI-4OO」は、御社内のあらゆる文書やデータ、社外の業界の専門文書などを取り込み
文書の自動作成、文書チェック、ナレッジの検索などを可能にする御社専用の生成AIシステムです。
御社の文書の特徴や専門用語などを元に構築するため、高精度のアウトプットを実現します。

「ドキュサポ AI-4OO」ご活用シーン(例):
■ 社内で必要な文書や資料の自動生成
■ 作成資料のクオリティチェックや、資料間の整合性チェック
■ 社内外の情報やナレッジの検索・調査
その他、個別カスタマイズが可能な生成AI環境で、
社内の知見を統合的に分析・集約したアウトプットをセキュアな環境をご提供します。

  • Share
一覧へ