近年、OpenAI社のChatGPTやGoogle社のGeminiなどの生成AIが注目されていますが、「AI検索」という分野で『Perplexity AI』も注目を浴びています。
今回の記事では、Perplexity AIの特徴や使い方、活用方法について詳しく解説します。ぜひ最後まで記事をご覧いただき、最先端のAI活用に役立ててください。
Perplexity AIとは?
Perplexity AIは、2022年12月に公開された対話型AI検索エンジンです。従来の検索エンジンとは異なり、ユーザーによる対話形式の質問に対して、自然な文章で回答を生成します。Perplexity AIは、OpenAIのGPT-4モデルとMicrosoftのBing検索エンジンを組み合わせて開発されました。
Perplexity AIの特徴は、リアルタイムでインターネット上の情報を検索し、その結果を基に回答を作成する点です。また、回答には出典元の情報も明記されるため、情報の信頼性を確認しやすいという特徴もあります。
他の生成AIとの違い
Perplexity AIは、ChatGPTなどの生成AIとは異なる特徴を持っています。まず、最新の情報を提供できる点が大きな違いです。例えば、ChatGPTは2023年8月までのデータしか学習していないため、それ以降の情報は持っていません。一方でPerplexity AIは、常に最新の情報を検索して回答を生成します。
また、Perplexity AIは回答の根拠となるソースを明示してくれるため、ユーザーは情報の出所を確認でき、より信頼性の高い情報を得られるのです。
ChatGPTやClaudeなどの生成AIは「ハルシネーション」と呼ばれる“嘘の回答”をすることが多々あります。ChatGPTで生成された情報は精査する必要がありましたが、Perplexity AIが生成した情報は事実確認が容易にできるのです。
PerplexityとSoftBankが提携
Perplexity AIというツールが日本でも話題になり始めた2024年6月、PerplexityとSoftBankが戦略的提携を発表しました。この提携により、SoftBank、ワイモバイル、LINEMOの3ブランドの顧客を対象に、有料プランである『Perplexity Pro』の1年間無料トライアルが提供されることになったのです。
2024年6月19日からサービスが開始され、対象ユーザーは高度なAI検索機能を無料で体験できるようになりました。SoftBankグループのユーザーは多いため、AI技術の普及と日本市場におけるPerplexityAIの存在感はますます強まるでしょう。
せっかくのチャンスですので、対象ユーザーは下記のURLから申込みをしてみてください。
https://www.softbank.jp/mobile/service/perplexity-ai
Perplexityの料金プランは?
Perplexity AIは、無料版と有料版(Perplexity Pro)の2つの料金プランを提供しています。無料版では基本的な検索機能が利用可能で、1日5回までなら有料プランであるPerplexity Proを使用可能です。
一方、Perplexity Proの料金は月額20ドル、年額200ドルとなっています。
有料版では、GPT-4やClaude 3.5 Sonnetなどの最新AIモデルを無制限に使用可能で、ファイルのアップロード制限がなくなり、より高度な検索や分析が可能です。無料版でも十分な機能がありますが、頻繁な利用を考えている場合は、有料版の利用を検討するとよいでしょう。
Perplexityの利用方法
Perplexity AIは、公式サイトから無料で簡単に利用可能です。アカウント登録の必要はなく、WEBブラウザを開いて公式サイトにアクセスし、検索窓に質問を入力するだけでAIが回答を生成します。スマートフォンアプリも提供されているため、外出先でも気軽に利用できるでしょう。
ただし、チャット履歴の保存やファイルのアップロード機能を使用したい場合は、アカウント登録が必要となります。登録は無料で、メールアドレスやGoogleアカウントを使って簡単に行えるため、アカウント登録をしておくとよいでしょう。
Perplexityの活用方法
ファクトチェック(事実確認)
個人的にPerplexity AIで一番役に立つ活用方法がファクトチェック(事実確認)です。筆者はライター業を生業としており、執筆した記事のファクトチェックは欠かせません。
いままではGoogleで検索をしながら、さまざまな記事を見比べてチェックをしていましたが、Perplexity AIを利用すれば一度の質問をするだけで、すぐに真偽を確かめられます。
また、ニュースやSNSで見た情報の真偽を確認したい場合も、Perplexity AIに質問することで、信頼性の高い回答を得られるでしょう。回答には出典元が明記されているため、さらに詳しく調べることも可能です。
最新情報のリサーチ
Perplexity AIを使えば、常に最新の情報を収集できるため、ビジネスや論文執筆など、さまざまな場面で有効活用できます。例えば、市場動向や競合他社の最新情報を調べたり、最新の研究成果を探したりする際に活用できるでしょう。
また、複雑なトピックについても、AIが関連情報を整理して提供してくれるため、効率的に情報を収集できます。
日常生活での活用
Perplexity AIは、日常生活のさまざまな場面で活用可能です。例えば、冷蔵庫にある食材を入力するだけで最適なレシピを提案してくれたり、旅行計画を立てる際に、目的地の情報収集やおすすめスポットの提案をしてくれたり、さまざまな恩恵を受けられます。
試しに下記の質問をしてみました。
プロンプト「9月10日~16日まで函館旅行へ行きます。おすすめの旅行プランを計画してください」
回答は下記のとおりです。
おすすめの観光スポットだけでなく、スケジュールまで決めてくれました。旅行プランを立てる時間を大幅に削減できそうです。
また、筆者がよくPerplexity AIを利用する場面は「なんと説明したらよいのかわからない疑問」についてです。例えば、筆者は動画編集の仕事もしています。編集ソフトの使い方でわからない部分があった場合、各機能の正式名称がわからず「〇〇を△△したい…」というあやふやな説明しかできないケースが多々あります。
実際に編集ソフトを使っている人に質問できればすぐに答えてもらえますが、Googleなどの検索エンジンではキーワードを正確に入力しないと目当ての情報にたどり着けません。
そこで、Perplexity AIにあやふやな情報でもいいので質問すると、あらゆる情報ソースの中から回答を導き出してくれるのです。
最近は、複雑なソフトやパソコン機能についての疑問は、すべてPerplexity AIに質問しています。的確に情報を教えてくれるのでおすすめです。
まとめ
Perplexity AIは、AI技術と検索エンジンの機能を融合させた革新的なツールです。個人的には、Googleという検索エンジンが誕生したとき以上の変革が起こるのではないか?という予感がしています。
Perplexity AIは無料で利用できるため、まずは利用してみてください。もしかすると、GoogleやYahoo!などの検索エンジンには戻れないかもしれません。
AI時代の新たな情報ツールとして、Perplexity AIの今後に注目していきましょう。
AIメディアライター・植田遊馬
Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。
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