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6月に起こった生成AI関連ニュースまとめ10選!

July 11, 2024

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今回の記事では6月に起こった生成AI関連のニュースを10個ピックアップして要約します。最新のAI動向を見逃さないようにしてくださいね。

海外の生成AI関連ニュース

アップル、iPhoneにAI搭載へ。ChatGPTとの連携で新時代を開く

https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/06/introducing-apple-intelligence-for-iphone-ipad-and-mac

2024年6月10日、アップルは自社開発の生成AI「Apple Intelligence」を発表しました。iPhoneなどに搭載し、一部のサービスではOpenAIのChatGPTと連携します。今秋からの次期OSに一部搭載され、米国では今夏から試験提供を開始。日本語などの追加言語は2025年から使用可能になる予定です。

アップルの新AIは個人データを分析し、便利な機能を提供します。例えば、Siriに「母親の到着時間を教えて」と聞くと、母親とのメール履歴から交通機関のスケジュールを自動抽出し、リアルタイムの情報と照らし合わせて回答します。ただし、プライバシー保護のため、AIは主に端末側で処理されます。

アップルがAI分野に本格参入することで、スマートフォン市場でのAI競争が一層激化するでしょう。Apple Intelligenceについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

※先日執筆したApple Intelligenceに関する記事を貼っていただけると幸いです。

マスク氏、アップルとの戦いを宣言。ChatGPT搭載iPhoneに警鐘

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/900004254.html

2024年6月10日、イーロン・マスク氏はアップルがOpenAIと提携しChatGPTの機能を取り入れたことに反発し、「私の会社でアップルの端末は使用禁止になるだろう」と述べました。OpenAIの技術を使うとセキュリティー面のリスクが生じると主張しています。

マスク氏は、アップルがプライバシー重視を強調しながらOpenAIの技術に頼ったことを批判。「オープンAIにデータを渡した後、実際に何が起きているかをアップルは全くわかっていない」と投稿しました。

AIのセキュリティーに関する問題は、度々報道されています。OpenAIとの提携を発表したアップルのセキュリティー対策や、生成AI関連企業『xAI』を運営するマスク氏の今後にも注目です。

生成AIのセキュリティー市場が急拡大

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC122AD0S4A610C2000000

2024年6月、生成AI(人工知能)のセキュリティー対策市場が急速に拡大していることが明らかになりました。機械学習のセキュリティー(MLSec)分野のスタートアップによる2023年の資金調達は、前年比で件数が約5倍の23件、金額が3倍の総額2億1300万ドル(約335億円)に達しました。

背景には、大規模言語モデル(LLM)の学習データ改ざんなど新たなサイバー攻撃手法の出現があります。企業は年間1万〜80万ドルをかけて対策に取り組んでおり、知的財産保護や新たな脅威の未然察知、法規制への対応が重要視されています。

生成AIに関するセキュリティー対策市場の成長は、生成AIの普及と共にさらに加速するでしょう。

国内の生成AI関連ニュース

日本発AIユニコーン誕生! サカナAI、200億円を大型調達

https://www.asahi.com/articles/ASS6G36PQS6GULFA01PM.html

2024年6月、米グーグル出身の著名なAI研究者らが日本で設立した新興企業、サカナAIが約200億円の資金を調達することがわかりました。企業価値は11億ドル(約1700億円)を超え、2023年7月の創業から1年以内にユニコーン企業となります。

サカナAIは小規模なAIを組み合わせ、効率よく高い知能を実現する独自の生成AI開発を実施しており、企業価値を大きく成長させました。3月には生物の進化の仕組みにならい、複数のAIを掛け合わせて高度なAIを生み出す技術も発表。日本発のAIユニコーン企業の誕生は、国内のAI開発の活性化につながる可能性があるといえるでしょう。

生成AIの分野では海外の企業が台頭していますが、サカナAIの今後に注目です。

マイクロソフト、AI特化型PCを発表。高速処理で競合に打ち勝てるか

https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/nms/news/post_298328

2024年6月17日、日本マイクロソフトは生成AIの処理性能を高めた新型パソコンを発売すると発表しました。「コパイロット+PC」と呼ばれる新しいAI機能に対応し、端末上でAIを高速に動作させられます。

新型PCは英アーム社の設計技術を採用した米クアルコムの高性能半導体「スナップドラゴンX」シリーズを搭載。40カ国以上の言語を瞬時に翻訳したり、画像生成ソフトを高速で動かしたりできます。また、インターネットがつながらなくても一部機能が使えるのも特徴です。

マイクロソフトの新型PCにより、AIの日常的な利用がさらに身近になると期待されます。

ソフトバンク、AI検索を無料開放。パープレキシティとタッグで普及加速

https://toyokeizai.net/articles/-/767434?page=2

2024年6月17日、ソフトバンクは生成AIを使った検索サービスを携帯電話の利用者に無料で提供すると発表しました。米スタートアップの『Perplexity(パープレキシティ)』と提携し、同社のAI検索サービス「Perplexity Pro」を活用します。

通常月額2,950円のサービスを、ソフトバンク経由で申し込めば6月19日から1年間無料で利用可能。「SoftBank」「Y!mobile」「LINEMO」の利用者が対象です。

ソフトバンクはAI検索の利便性を認知してもらい、将来的にはAI関連の有料サービスの提供につなげる狙いがあります。今後もAI技術が普及していけば、AIは多くの人にとって「なくてはならないもの」になるかもしれません。

Google、日本の課題にAIで挑む。地方創生から天気予報まで

2024年6月19日、Googleは生成AIを活用した日本独自のサービスを発表しました。具体的には、ハッシュタグによる最新トレンドの検索や、5分単位の降水量予測サービスなどです。
 
特筆すべきは、地方の課題解決に向けたAIの活用です。東京大学大学院の松尾豊教授らの研究室とパートナーシップを結び、地方の少子高齢化や労働人口減少などの課題を解決する生成AIモデル開発に着手。2027年までに47都道府県それぞれで課題解決モデルの構築を目指しています。
 
世界的大企業であるGoogleの取り組みは、あらゆる地域課題の解決につながるかもしれません。今後の動向に注目です。

生成AIをめぐる議論・提言など

「身体性」がAI進化の鍵?ロボットとの融合で新たな可能性

生成AIとロボットを融合させる動きが注目されています。ヒト型ロボットを開発する米フィギュアAIは、コーヒーマシンの使い方を動画から学習し、試行錯誤を繰り返しながら動作を改善する技術を開発しました。
 
これは「身体性」という考え方につながります。いままでコンピューターの中でしか動かなかったAIに、ロボットという身体を持たせることで、実世界での経験を踏まえた知識も学習し、より高度な判断ができるようになる可能性があるのです。
 
ただし、現在の大規模言語モデルが触覚の情報を処理するのに適しているかは不明で、新たな技術開発が必要となる可能性もあります。生成AIが完全な知能を手に入れるには「身体性」が必要不可欠とされています。米フィギュアAIによる研究に、今後も注目です。

「AIと身体性」については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

孫正義氏、8カ月の沈黙を破る。総会で語った10兆円規模のAI構想

2024年6月21日、ソフトバンクグループの定時株主総会が開催され、孫正義会長兼社長は約8カ月ぶりに公の場でAIについて語りました。

孫氏は「生成AIはグループとしても海外でかなり仕掛けをしている」と述べ、半導体の開発・製造を皮切りに、データセンターやロボット、発電に事業を広げる構想を明示。投資額は最大で10兆円規模となる見通しです。

かねてよりAI開発に力を注いでいたソフトバンクグループですが、より一層「AIシフト」することが鮮明に。同社の今後の展開に注目が集まりそうです。

日本語に特化したAI開発へ。総務省とKDDIが手を組む

2024年6月30日、総務省とKDDIは日本語に特化した生成AIの共同研究に乗り出すことを発表しました。総務省傘下の情報通信研究機構(NICT)が大量の日本語学習用データを提供し、KDDIのAI技術と組み合わせて日本で使いやすい生成AI基盤の性能向上を目指します。

NICTのデータは9TBで、ほぼ日本語のみで構成されています。英語で学習が行われたAIモデルよりも、複雑な日本語の言い回しや文法に対応できるAI開発が期待できるでしょう。

日本語に最適化された高性能AIの開発が実現すれば、さらにAI活用の幅が広がりそうです。

まとめ

6月の生成AI関連ニュースでは、大手テクノロジー企業のAI戦略が明確になってきました。アップルのiPhoneへのAI搭載やマイクロソフトのAI特化型PCなど、AIがより身近な存在になりつつあります。

一方で、日本でも独自のAI開発が進行中です。サカナAIのユニコーン企業化や、総務省とKDDIの日本語特化型AI開発など、日本の強みを生かしたAI開発が注目されています。

今後もAI技術は急速に発展し、私たちの生活や社会に大きな影響を与えていくでしょう。最新の動向に注目しつつ、AIの可能性と課題について考えていく必要がありそうです。

AIメディアライター植田遊馬

Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。

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