引用元:https://openai.com/blog/navigating-the-challenges-and-opportunities-of-synthetic-voices
OpenAI社は2024年3月、人間のリアルな声を生成できる音声生成AIモデル「Voice Engine」を発表。悪用の可能性などを鑑みて、リリースに慎重な姿勢を見せていますが、現時点でのプレビュー結果や知見を公表しました。
『Voice Engine』とは?
「Voice Engine」は15秒の音声サンプルとテキストなどを入力するだけで、サンプルに沿った自然な音声を生成できるAIモデルです。OpenAI社が公開しているサンプルを聞く限り、感情を込めたリアルな音声であることがわかります。
サンプル音声
生成された音声
「Voice Engine」の活用法は多岐にわたります。たとえば、目が不自由で本が読めない人への読書支援や、病気で喋れない人への発話支援などが実現できるでしょう。
安全面への懸念も
一方で「Voice Engine」は安全面への懸念も指摘されています。
OpenAI社も「人の声の音声生成には重大なリスクがあり、特に選挙の際は最優先事項であることを認識しています」というコメントをしており、悪用の危険性から一般公開の予定は未定のようです。
まとめ
OpenAI社はChatGPTをはじめ、動画生成AIモデルの「Sora」や音声生成AI「Voice Engine」など、多くの生成AIモデルを発表しています。
動画生成AIモデル「Sora」についてはこちらの記事をご覧ください。
今後、OpenAIの各生成AIモデルがさまざま場面で活用されるでしょう。私生活やビジネスシーンで活用できるように、いまのうちから生成AIの知識を深めておくことをおすすめします。
AIメディアライター・植田遊馬
Webライター歴4年目。ChatGPTの登場で生成AIの可能性に衝撃を受け「生成AIオタク」に。さまざまな生成AIを駆使しながらライター業を営む傍ら「多くの人に生成AIの魅力を伝えたい!」という想いで、生成AI系メディアでの記事執筆を行っている。
製薬業界で生成AIを活用する「ラクヤクAI」
このように今後の活用が期待される生成AIですが、中でも注目を集めるのが製薬分野です。
「ラクヤクAI」は、治験関係書類や添付文書といった社内外の膨大なデータを活用し
製薬事業のあらゆるシーンを効率化する専門文書AIサービスです。
基礎研究から製造販売後調査まで、多岐に渡る製薬業務の中で取り扱われる
様々な文書の作成・チェック作業を自動化し、圧倒的な業務スピード改善を実現します。
「ラクヤクAI」ご活用シーン(例):
■ 治験関連文書やプロモーション資料の自動生成
■ 作成資料のクオリティチェックや、資料間の整合性チェック
■ 講演内容(資料・音声)の適用外表現モニタリング
■ 薬剤情報やナレッジの検索・調査
その他、個別カスタマイズが可能な生成AI環境で、
社内の知見を統合的に分析・集約したアウトプットをセキュアな環境をご提供します。